旅行記 アメリカ編 その4

 今回は仕入れとギフトショーが目的でのサンフランシスコの旅の最終回です。

写真 スターングローブ August 2000 撮影 「スターン・グローブ・フェスティバル」

 今日は日本を発つときから楽しみにしていた、野外コンサートへ行く予定の日です。 サンフランシスコでは、いたるところで無料コンサートやパフォーマンスが行われていますが、 特に夏の日曜日にはスターン・グローヴというところで無料のフェスティバルが開かれているのです。 誰でもが気軽に観に行けるのです。
 午前中は最後にもう一度モスコーン コンベンション センターへ行き、見落としたブースがないかの確認です。 今回は商品も手に入ったし満足しました。 ホテルへ戻ってから、スターン・グローブまでのバスでの行きかたを調べました。 帰りにわかったのですが、わざわざバスを使わなくても、地下鉄を使えばとても便利だったのです。 サンフランシスコのバスは時刻表などありませんので、バス停で待っていてもいつ来るかはわかりません。 運転手さんの気分で運行しているのではないか、と思うくらい気まぐれに感じました。 待てど暮らせど来ないかと思うと、2〜3台連なってきてみたり。 この日も2度乗換えをしたのですが、 2度目は、本当にこの路線のバスは運行されているのだろうかと思うくらい寒さの中で待たされましたが、 何とか無事にスターン・グローブにたどり着きました。

 スターン・グローブは閑静な住宅地の中にあるということになっていますが、広大な森の中といった感じで驚きました。 自然のままに木々も茂り、すごい傾斜の下に円形の舞台があります。舞台といっても簡素なしつらえです。 座席などありません。簡単なロープは張り巡らされていますが、各々が斜面の好きな場所にしゃがみこんで観るのです。 一部テーブル席が見えやすい場所に作られていますが、そこは予約席で1年も前から申し込まなければ取れないのだそうです。 とにかくものすごい人数の人が集まっています。小さな子供を連れ一家揃って観にきている家族も多いです。 それぞれ大きなバスケットなどを持って、ピクニックへ来ているという感じです。 コンサートというと、ちょっと取り澄ました雰囲気を思うのですが、 お弁当など広げながら上演を待っている人々を見ると、本当にアットホームな雰囲気というか気軽に観に来ているのだなあと思います。 メセナの企業サポートが確立していて歴史的にも古いフェスティバルなので、市民からも愛されているのでしょう。

 入り口で配られたプログラムには4時間のコンサートと書かれていましたが、 この寒さの中、踊る人も大丈夫なのだろうかと思っていますと、 オープニングの主催者の挨拶の時に、まずサポートしている企業の宣伝がしっかりあるのですが、 そのあと出演者の健康を考えてプログラムを半分にする旨案内がありました。 全部観てみたかったので少し残念でしたが、おそらく観ている私たちもこの寒さでは4時間は持たないでしょう。

 家族連れも多いし、にぎやかなコンサートになるのでは・・・と思っていましたが、 本当に驚いたことに、いざ上演が始まると小さな子供たちも静かに舞台に見入っているのです。 サンフランシスコ交響楽団という生のオーケストラつきの、 これもまたサンフランシスコバレエという素晴らしい組み合わせの舞台ですが、演目が終わるたびすごい拍手がおこります。 子供たちも真剣に鑑賞し、真剣に拍手をしているのには感心しました。こういう雰囲気中で文化も育っていくのだろうと思いました。

 あっという間の2時間ほどでしたが、壮大な自然の中で楽しむ舞台はとても幸せな時間です。 これでこんなに寒くなければ・・・と天候をうらんでも仕方ありません。 こんなに素晴らしいコンサートが、無料で解放されていることがうらやましく思われました。 夏にサンフランシスコへいかれる方には是非このフェスティバルをお奨めしたいです。
写真 スターングローブ August 2000 撮影
 スターングローブ・フェスティバルは1938年から始まりましたが、 アメリカでその種のフェスティバルとしては最も古い無料のパフォーミング・アーツ・フェスティバルです。 スターン・グローブはロザリーM.スターンが彼女の夫をしのんで、サンフランシスコシティーへ寄贈されたものでした。 毎年、100,000人くらいの音楽や自然の愛好者が日曜の午後スターングローブに集まり、ユーカリの樹、 アメリカスギおよびモミの木などに囲まれた自然の中の円形劇場でコンサートを楽しみます。 さまざまなジャンルの音楽が演奏され、 また、世界的に有名な音楽家から地元で活躍している音楽家まで色々な人たちの演奏を聴くことができます。 色々な企業やたくさんの人々の支援を得てこのフェスティバルはおこなわれています。
スターン・グローブ・フェスティバルのサイト
http://www.sterngrove.org/index2.php
写真 スターングローブ August 2000 撮影    写真 スターングローブ August 2000 撮影   
写真 スターングローブ開演前の様子 August 2000 撮影
写真 ホテルの窓から August 2000 撮影 「荷物でのトラブル・・・」

 帰りは地下鉄でスムーズにホテルへ戻りましたが、ちょうどギフトショーで頼んだ商品が届いていました。 が、2カートンにまとめてくれるようあれだけしっかりお願いしていたのに、3カートンに・・・。 すでに3カートンありますから、全部で6カートン。それにスーツケースや何かで全部で9個口にまで膨らんでしまいました。 これをまず空港まで運ばなければいけないのですが、全部積み込める車を探さなければなりません。 とにかくホテルのフロントに車の手配を頼みますと、 「大丈夫だ。1台に乗るだろう。任せてくれ」といわれたので、信じて頼むことにしました。

 次の日、いよいよ帰国の日です。 朝早めに準備を済ませ、いざチェックアウトをするためにフロントへ行き車の事を聞きましたが、 なんと一台の車にはとても無理なので、タクシーを2台手配したとのこと。 一台に人間と荷物が乗って、もう一台が荷物だということです。 荷物だけ別のタクシーで大丈夫なのだろうかと心配でしたが、ここまで来ると仕方ありません。 大分待ってタクシーが来てくれたのですが、荷物を見て驚いたようでした。運ぶのも大変です。 結構重い荷物ですし、ホテルの人が運んでくれるのですが、これはチップをはずまなければ。。

 何とか無事に空港へ着き、飛行機のチェックインをしようとしたとき、 預ける荷物を減らそうと少し大きめのボストンバッグを機内に持ち込もうとしたのです。 いつもだとスムーズにいくはずでしたが、 この日に限ってカウンターの職員からこの大きさの荷物は機内持込はいけないと厳しく言われてしまったのです。 ふと隣のカウンターを見ると 同じくらいの大きさの荷物を持った人がそのまま機内持込をパスしているではありませんか。 そこでカウンターの職員とひともめしたのですが、どうしても駄目だの一点張り。 おまけに、他の荷物のオーバーウエイトまで厳しくチェックされてもめにもめましたがどうしようもありませんでした。 なんとかおさめ、チケットを見ると、今度は予約していた座席が全く別の席に変えられていたのです。 それまでのいきさつから、今度はこちらがおさまりません。 ここでもすったもんだの挙句、あちらこちらと責任の所在をたらいまわしにされましたが、 何とか最終的に、別の席に変えてもらいました。

飛行機に乗りようやく落ち着けました。 色々あった旅でしたが、毎日の日課のように、朝はケーブルカーに乗り、散歩代わりに歩き回ったロンバードストリートやフィッシャーマンズワーフからマリーナなどの美しい風景。 ゴールデンゲートブリッジも晴れた日や曇りの日など色々な表情を目にすることもできましたし、 楽しみにしていたスターングローブフェスティバルも堪能できましたし、もちろんギフトショーで仕入れもできたことも一番の収穫です。 楽しい思い出がいっぱい残りました。
そして、マーク・トウェーンの「かつて経験した中で一番寒い冬はサンフランシスコの夏!」という言葉に非常に共感した今回の旅でした。(終わり)
写真 ホテルの窓から August 2000 撮影
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