「取引の確認」
次の日は、まず前日にカード決算をしたギフトショー会場のお店へ行きました。カードを紛失したことを話し、支払いが有効かどうかを確かめてもらうためです。
幸い、取引はカードを紛失する前に有効になっていたのでひとまず安心しました。
現金をあまりたくさん持ち歩くのは好きではありませんから、仕入れの取引はカード決済にすることが多いのですが、紛失などのトラブルがあると困りものです。
以前メキシコで、カード決済にした折、どこでどうなったのかカード番号を盗まれたらしく、日本に帰ってからカード会社から確認の連絡が入ったことがありました。
一時にものすごい額を使われていたのです。もちろんそんな取引はこちらは身に覚えがありません。
すぐに手続きをとり事なきをえましたが、カードを使う怖さもこのときに思い知らされたわけです。
写真 バスから見える町並み August 2000 撮影
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「ギフトショー会場へ」
モスコーン コンベンション センターの方は前日にほぼ見終わっていましたので、
この日はバスで「The Concourse Exhibit Hall」へと向かいました。
こちらは、船場の店と同じ様にように、問屋が集まっている建物の中で行われています。
通路も少し狭い感じでしたが、順番に見ていきました。
興味を持ったブースではお店の人に質問をしたり、何とかサンプルで商品を小量売ってもらえないかと交渉したりしてみました。
ギフトショーは商談の場であり、売買は原則禁止になっているのです。
どこのブースでも、注文してほしいといわれ名詞交換ばかりです。
見ていく中で、前からどうしてもほしかった籠類を展示しているブースがありました。
駄目だろうとは思いましたが、駄目元でもとブースの人に何とか売ってもらえないかと交渉してみました。
案の定、「この建物の中では、商品を売買することはできないんだけど・・。」といわれたので、やっぱり駄目かなと思った時、
「でも、建物の外で商品を渡すなら問題はないでしょう。どれがご希望?」といわれ思わず「え?」と耳を疑いました。
そういう理屈もあるのでしょうか。
とにかく商品を手に入れられるというので、いろいろ選ぶことにしました。
このさいたくさん買いたかったのですが、すでに5カートンもの荷物がすでに出来上がっていることもあり、絞り込むことにしました。
商品を選び終わり、代金を計算してもらい、支払いをすませますと、
「出口を出て、左に進んだ建物の角のところで待っていてほしい。」といわれましたので、
そのとおり、一旦建物の外へ出て待っていました。
お店の人は慣れた感じで、しばらくすると持ちやすいようにまとめてくれた商品を持って待ち合わせの場所にやってきました。
思いがけず商品を買えたのでよかったのですが、それを持ち歩いてうろうろしたり、会場へ戻るわけにはいきません。
とにかく一旦荷物を置きにホテルへ戻ることにしました。
写真 ユニオンスクエア August 2000 撮影
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ゴールデンゲートブリッジは1937年にサンフランシスコ市とマリン郡を結んで開通しました。
工期は4年、途中で大恐慌をはさんだにもかかわらず、期日どおりにまた予算どおりに完成したそうです。
車道6車線と歩道を擁し、ため息の出るような美しい光景を見せてくれます。
完成時には世界1長く、高いつり橋でした。シングル・スパンの橋としては現在も世界で3番目に大きいです。
橋の長さは2700m、中央のスパンは1280mです。
年間4000万台、一日にして12万台以上の車両が橋を通行します。
当初の塗装は27年間持ちこたえましたが、1965年から順次より耐久性のある塗料に塗り替えられています。
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「ゴールデンゲートブリッジへ」
ゴールデンゲートブリッジへの行き方も、ケーブルカーとバスを乗り継いだり、バスだけを乗り継いでいったりと色々な行き方がありますが、
この日はケーブルカーとバスを乗り継いでいくことにしました。
ケーブルカーでパウエル・ハイド線終点に着くと、バス停までは歩かなければなりません。
ちょうどこのあたりはウォーターフロントやアクアティックパークなどがあり散歩やサイクリングを楽しむには絶好の場所になっています。
サンフランシスコ湾が目の前で、ゴールデンゲートブリッジまでは海岸に沿って遊歩道がずっと続いており、
写真をとるためのビューポイントがあちらこちらにあります。
まだまだ遠くにですが、ゴールデンゲートブリッジもその美しい姿を見せています。
旅行者が何人も地図を片手に歩いていたり、犬を散歩させている地元の方もいます。
遊歩道をそのまま歩いていくと、
アルカポネらが収容されていたことで有名な(「アルカトラズからの脱出」の映画でも有名です)アルカトラズ島の見事な景観も広がってきます。
このまま歩いてブリッジまでいくのもいいなあと思いましたが、かなりの距離ですからバス停へと向かいました。
バスも乗り間違えるととんでもないところへ行ってしまうので、
番号に注意してゴールデンブリッジブリッジ行きのバスへ乗り込みました。
写真 ゴールデンゲートブリッジ August 2000 撮影
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初日に乗り放題のパスを購入していたのでどんなに乗換えがあってもいちいち切符を買ったりすることもなく、
小銭の心配をすることもなくそれは便利です。
バスはブリッジの手前が終点となっており、そこからは別のバスでブリッジを渡るようになっています。
写真 アルカトラズ島と色々なゴールデンゲートブリッジ August 2000 撮影
あまりにも有名なブリッジです。
ゴールデンゲートブリッジを目の前に見た瞬間やはりその美しさに圧倒されます。太平洋の真っ青な海にかかる真っ赤なブリッジ。
完成から60年以上経っているわけですが、その間風雪に耐えサンフランシスコを見守ってきたような歴史の重さを感じさせられます。
ブリッジの端が歩道になっていますが、車道ときっちり区別した鉄柵などがあるわけではありません。
横をびゅんびゅん自動車が走ります。
たくさんの人、おそらく観光客の方が歩いています。日本人もかなり見受けられたように思います。
太平洋の広い海を右手に眺めながら歩くのはとても気持ちがいいものです。
海には、ヨットや帆船、観光船などがたくさん浮かんでいます。
よく、ヨットレースなどが行われていますが、太平洋を渡り終えた後、このブリッジを目にする時の感激が少しわかるような気がしました。
ブリッジの途中でビューポイントがあったり、説明の石碑のようなものがあったり、
全長2700mですので歩くにもいい距離だと思います。
ちょうど夏休みといいこともあって、日本の高校生の団体にもあいました。
修学旅行のようですがみんな楽しそうに橋を渡っています。
それにしてもこの寒さ、おまけに風が結構強く自然足取りも速くなります。
わたり終わって、バスで帰ろうかと思いましたがやはりもう一度景色を見たい思いが強く、寒さにもかかわらず徒歩で戻りました。
行きと帰りでは、やはり見える風景が違います。
行きは進行方向に自然豊かなマリン郡の風景が、帰りは市内に向かっての近代的は風景が広がり、それぞれに趣があります。
滞在中3回、このゴールデンゲートブリッジを訪れましたが、晴れた日、曇りの日、夜の霧の中とさまざまな姿を楽しませてくれました。
やはり、なんといってもゴールデンゲートブリッジはサンフランシスコの顔だと思いました。
次回に続く
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