「チェンマイの異変」
アジアの旅は、最近は早朝の出発となっています。いつものようにバスで関空に到着し、チェックインを済ませ出発までラウンジで時間を潰し、予定通りに離陸しました。
飛行も順調でバンコクにも予定通り到着し、乗り継ぎもスムーズに進み、チェンマイへもいつものように夕方に到着し、入国審査もまずまずのスピードで終えて、荷物も受け取りました。
今回はいつも利用しているホテルとは別のホテルを予約したので、空港からはタクシーを利用することにして出口へ向かいました。
タクシーはすぐに見つかり荷物を運んでもらって目的のホテルの名前を告げました。いつもの道路を通ってチェンマイの街中へ入っていきましたが、運転手さんが「明日は水が来るからねえ・・。」と口にしました。
一瞬「え?」と思いましたが、この日のお天気もよかったのですが、ひょっとしたら次の日は雨でも降るのだろうか・・・くらいに思い、それ以上詳しく聞きませんでした。
夕方も遅くなってきていましたので、道路も少し混んでいましたがあたりも暗かったのであまり気にすることもなく乗って、ホテルに着いたのですが、タクシーを降りると何か様子がいつもと違います。
ホテルのスタッフが道路側に土嚢を積んでいる様子が目に入りました。そういえば、さっき運転手さんも「水が来るよ・・。」とか言っていたなあと思いつつ、ホテルのフロントへ行きチェックインを済ませて
フロントの人に聞いてみました。そうしますと、次の日にこのあたりに水が流れ込んでくるというのです。大雨があったわけではないのにどうしたのだろうと思い、さらに詳しくたずねてきますと、
どうやら、上流にダムがあるのだそうですが、そのダムの水がこれまでの大雨で許容量の範囲を超えているため、人工的に水を放水するということでした。
この1週間くらい前にも放流があったのだそうですが、それでも収まらなかったため、もう一度放水が行われるということでした。
今まで何回もチェンマイを訪れていますが、こういう経験は初めてなのでいったいどうなるのだろうと不安に思いつつ、部屋に荷物を置きに行きました。
水が来るということですので、なるべく早く予定をこなしておいたほうが良いだろうとすぐに出かけることにしました。外に出てみますと、確かに道路のあちこちに土嚢を積む作業をしている人がいました。
街中に水が浸水してくるということですが、どの程度までくるのだろうか・・などと思いました。
左写真 水浸しの街中の風景 September 2005 撮影
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