旅行記 メキシコ編 その13

 春・夏物のオーダー商品の仕上がり具合の確認と、新商品を求めてメキシコへやってきました。
国立宮殿 January 2005 撮影

「ソカロ周辺」

 今日は、ソカロ周辺を散策して商品を探す予定です。手持ちがすくなってきましたので、まずは銀行へ両替に行くことにしました。 ホテルから近い銀行のHSBCへ行きますと、すいていたので、すぐに窓口へ行ってトラベラーズチェックを渡しました。 いつもでしたら窓口ですぐに両替に応じてくれるのですが、なぜか、まずは入り口近くのデスクに座っている若い女性のところへ行くように言われました。 女性にトラベラーズチェックを渡しますと、電話をかけて何かを確認した後、結局最初の窓口に回されてそこで両替をすることになりました。 どうやら、その若い女性は上司らしく、上司が在席している場合は、その許可を得てからでなければ窓口だけでは判断できない雰囲気に思われました。 今日のレートをみてみると、11.1と出ており、タスコと同じレートだったので安心したのですが、出てきた金額はなぜか11の計算になっていました。 なぜなのか尋ねてみますと、手数料だとか何だかと言っているようでした。

 ソカロまでは地下鉄で向かいましたが、途中乗り換えた駅でやってきた電車は満員でしたので、乗ろうかどうか迷ったすえ一台待つことにしました。 以前に、混んでいた電車に乗ったとき目的の駅で降りることができなかったことがあったので、用心することにしたのでした。 次の電車も混んではいましたが、何とか無事に乗り込めソカロへと向かいましたが、ソカロの駅はさすがにたくさんの人でごった返していました。
 地上に上がってから、カテドラルや国立宮殿の位置を確かめて、方向を間違えないように注意しながら、いつも行っているアクセサリーや小物を扱っている小さな市場へと向かいました。 この市場は、小物や安いアクセサリーなどをあつかっている小さなお店がひしめき合っているのですが、同じものでも店によって少しづつ値段も違うので、 とりあえず一回りしながら、気に入ったものの値段を確かめていきました。金曜日のせいもあるのか、お客もほとんどおらずとてもすいていました。 一通り見終わり、結局最初に見たお店が一番良かったので、そこに戻り商品をまとめてもう一度値段交渉をし、支払いを済ませました。
 左写真 国立宮殿 January 2005 撮影


ディエゴ・リベラの壁画 January 2005 撮影 「ディエゴ・リベラの壁画」

 ソカロ周辺の散策も思っていたより早く終わりましたので、前から是非見てみたいと思っていた、ディエゴ・リベラの壁画を見るために、国立宮殿へ行くことにしました。 国立宮殿はカテドラルのすぐ横に建っていますが、ここはアステカ時代にモクテスマ2世が居城としていた場所にあたります。 その居城を、スペインからの征服者エルナン・コルテスが破壊し、代わりに植民地の本拠としての宮殿を建てたのでした。その後、17世紀に大改築を行い、今の姿になったということでした。

 宮殿の入り口では、警備員が立っていて、中へ入る人をチェックしていました。誰でもが自由に出入りできるわけではなく、入場するためには身分証明書が必要で、観光客もパスポートなどの提示が求められました。 せっかくやってきたのに、中へ入れてもらえない人もいるようでした。
 中へ入りますと、パティオになっており、小さな噴水もありました。壁画はどこだろうとあたりを見渡してみますと、入り口の横の正面階段に目がすいよせられていきました。 正面階段の両側からメキシコの壮大な歴史絵巻が始まっていました。もともと、この広大な宮殿の回廊の壁をすべて壁画で埋め尽くそうという構想で始まったそうですが、 それは半分まで描き進んだ所で中断されてしまいました。それでも、その圧倒的な存在感には驚くばかりです。

 ディエゴ・リベラはフリーダ・カーロの主人としても知られていますが、メキシコ・ルネッサンスとも呼ばれる民衆芸術運動「メキシコ壁画運動」の中心的存在として、メキシコの偉大な画家です。 デイエゴは、1886年、グラナファトに生まれました。ディエゴは幼児期からすでにその絵の才能をあらわし、10歳にはサンカルロス美術学校への異例の入学を許されました。 その後、奨学金を得て、1907年ヨーロッパへ留学し、その頃のヨーロッパのあらゆる画法を吸収していきました。 その頃はメキシコが革命に揺れている時期でもあったのですが、その歴史の流れを見守りながら革命の動乱期も終わろうとしていた1921年に帰国をはたします。 帰国後は、革命後の植民地化によって忘れ去られていた、メキシコ独自の文化を取り戻すために民衆を目覚めさせるための、「メキシコ壁画運動」にオロスコ、シケイロスとともに積極的にかかわっていきました。

 国立宮殿のメキシコの歴史を描いた壁画はそのスケールといい存在感といい圧倒的な大きさですが、ちょうど一通り見終わった頃に、入り口を見ますと先生に引率された生徒たちが中に入ってくるのが見えました。 しばらく様子を見ていますと、先生が壁画を指さしながら詳しく解説しているようでした。生徒たちは、先生に質問をしたり、床に座ってノートに書き込んだりしているようでした。 壁画を鑑賞しながら、同時にメキシコの歴史をも学習している姿が印象的でした。「メキシコ壁画運動」の精神が現在でも受け継がれているように思いました。  
右写真  ディエゴ・リベラの壁画 January 2005 撮影
写真 ディエゴ・リベラの壁画 January 2005 撮影    写真 ディエゴ・リベラの壁画 January 2005 撮影    写真 ディエゴ・リベラの壁画 January 2005 撮影

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