「ショールの買い付け」
チェンマイでのオーダーもほぼ済ませ、飛行機までまだ時間があったので、頼まれているシルクショールを探すことにしました。ホテルから少し歩いた所に、ラオスのショールを専門に売っているお店があったはずなので、
そこへ行ってみることにしました。
チェンマイも来るたびにその様相が少しづつ変わり、以前あったお店がなくなっていたり、新しいお店になっていたりしていることが多いのですが、そのお店は変わりなくその場所にありました。
少しさびれたような雰囲気ですが、オーナーの女性も以前と変わりなく、探し物のショールもすぐに見つかりました。
サイズを確認して、値段交渉に入りましたが、こちらの希望がかなりきびしい価格でしたので、難しいだろうとと予測していたのですが、案の定、オーナーからは問題にならないと言われてしまいました。
何とか希望の価格に近づくようにと粘ってみましたが、なかなかお互いの格差が縮まりません。数量を増やしてみたりもしてみましたが、思うほどは安くなりませんでした。
こちらもかなり無理を言っているのがわかっていますし、今回は仕方がないと購入は諦めることにし、「Next time!」といって店を出ようとしました。
そのとたんに、オーナーが、ちょっと待ってくれ、わかったわかった、その値段でいいから、と追いかけてきました。びっくりしましたが、本当かどうか確かめてみますと、大丈夫のようでした。
さっそくショールを集めて、傷などがないかチェックしていきましたが、予定の数に足らないようでした。が、その数でもいいかどうか確かめてみますと、オーナーは別の棚から、サイズの大きいものを取り出し、
これも同じ値段で言いから選んだらいいといい始めました。びっくりしましたが、ご好意に甘えることにし、それもチェックしていきますと、オーナーはどんどん色んなタイプを持ってきて、
もう、これもこれもいいから、好きなものを選んでと言ってくれました。探し物のタイプよりずっとランクが上のものだったので、本当にその値段でよいのかと半信半疑で確かめますと、今日は特別だからいいのよ、
そのかわりたくさん買ってね、とにこにこしています。
次々と出してくれるショールを念入りにチェックしていきますと、予定数よりは多くなったのが、せっかくの機会なのですべて購入することにしました。
数を確かめて、値段を計算してもらい支払いを済ませました。オーナーはショールを袋に詰めて、今度はこの値段では駄目だからね、と手渡してくれました。
一旦、ホテルへ戻り、預けていた荷物を受け取りショールをつめ直して準備を済ませました。チェンマイでの仕事はすべて終わり次はバンコクへと移動です。
ホテルから空港行きのバスを頼み、それに乗り込んで出発しましたが、夕方のラッシュ時とあって、道路はすごい渋滞です。
国内線なので、1時間前くらいだったのですが、間に合うかどうかやきもきしましたが、運転手さんは慣れているらしく、さっと細いわき道に入ってスピードを上げていきました。
通常使う道路とは違った道らしく、随分遠回りのようですが、信号もなく走っている車も少ないようでどんどん進んでいきます。見たことのない風景ですが、何せすっかり暗くなっていましたので、
残念なことに様子がつかめません。
そうこうしているうちに、もとの大きな道路に出ますと、そこはもう空港のすぐ近くで、だいたい予定通りに到着しました。
左写真 「MAE PING HOTEL」からの風景 October 2004 撮影
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