旅行記 タイ編 その14

 まだ11月なのですが、来年の春・夏商品を求めてタイ・インドネシアへの旅に出ました。
「MAE PING HOTEL」からの風景 October 2004 撮影

「ショールの買い付け」

 チェンマイでのオーダーもほぼ済ませ、飛行機までまだ時間があったので、頼まれているシルクショールを探すことにしました。ホテルから少し歩いた所に、ラオスのショールを専門に売っているお店があったはずなので、 そこへ行ってみることにしました。

 チェンマイも来るたびにその様相が少しづつ変わり、以前あったお店がなくなっていたり、新しいお店になっていたりしていることが多いのですが、そのお店は変わりなくその場所にありました。 少しさびれたような雰囲気ですが、オーナーの女性も以前と変わりなく、探し物のショールもすぐに見つかりました。 サイズを確認して、値段交渉に入りましたが、こちらの希望がかなりきびしい価格でしたので、難しいだろうとと予測していたのですが、案の定、オーナーからは問題にならないと言われてしまいました。 何とか希望の価格に近づくようにと粘ってみましたが、なかなかお互いの格差が縮まりません。数量を増やしてみたりもしてみましたが、思うほどは安くなりませんでした。 こちらもかなり無理を言っているのがわかっていますし、今回は仕方がないと購入は諦めることにし、「Next time!」といって店を出ようとしました。
 そのとたんに、オーナーが、ちょっと待ってくれ、わかったわかった、その値段でいいから、と追いかけてきました。びっくりしましたが、本当かどうか確かめてみますと、大丈夫のようでした。 さっそくショールを集めて、傷などがないかチェックしていきましたが、予定の数に足らないようでした。が、その数でもいいかどうか確かめてみますと、オーナーは別の棚から、サイズの大きいものを取り出し、 これも同じ値段で言いから選んだらいいといい始めました。びっくりしましたが、ご好意に甘えることにし、それもチェックしていきますと、オーナーはどんどん色んなタイプを持ってきて、 もう、これもこれもいいから、好きなものを選んでと言ってくれました。探し物のタイプよりずっとランクが上のものだったので、本当にその値段でよいのかと半信半疑で確かめますと、今日は特別だからいいのよ、 そのかわりたくさん買ってね、とにこにこしています。
 次々と出してくれるショールを念入りにチェックしていきますと、予定数よりは多くなったのが、せっかくの機会なのですべて購入することにしました。 数を確かめて、値段を計算してもらい支払いを済ませました。オーナーはショールを袋に詰めて、今度はこの値段では駄目だからね、と手渡してくれました。

 一旦、ホテルへ戻り、預けていた荷物を受け取りショールをつめ直して準備を済ませました。チェンマイでの仕事はすべて終わり次はバンコクへと移動です。 ホテルから空港行きのバスを頼み、それに乗り込んで出発しましたが、夕方のラッシュ時とあって、道路はすごい渋滞です。 国内線なので、1時間前くらいだったのですが、間に合うかどうかやきもきしましたが、運転手さんは慣れているらしく、さっと細いわき道に入ってスピードを上げていきました。 通常使う道路とは違った道らしく、随分遠回りのようですが、信号もなく走っている車も少ないようでどんどん進んでいきます。見たことのない風景ですが、何せすっかり暗くなっていましたので、 残念なことに様子がつかめません。
 そうこうしているうちに、もとの大きな道路に出ますと、そこはもう空港のすぐ近くで、だいたい予定通りに到着しました。
 左写真 「MAE PING HOTEL」からの風景 October 2004 撮影

写真 市場風景 October 2004 撮影    写真 市場風景 October 2004 撮影    写真 市場風景 October 2004 撮影

ギフトショー会場 October 2004 撮影 「バンコクギフトショー」

 予定通りに、バンコク国際空港に着き、荷物を受け取ってタクシー乗り場へ直行して待っていたのですが、いざ順番がきたというのに、 スタンバイしているタクシーがどれも一向に迎えにきてくれません。しばらく待っていると、後方からたった今やってきたタクシーが、前に並んでいるタクシーを抜かして やってきたのでしたが、運転手さんは荷物を見るなりびっくりした顔をしていました。実は、スーツケースの他に、チェンマイから大きなダンボール箱も 数個持ってきたのでした。先に並んでいたタクシーは、それを見て避けたようでした。
 それでも、運転手さんはとても気の良い人で、たくさんの荷物も嫌がらずタクシーに乗せてくれてホテルまで送ってくれました。 ホテルはここのところ常宿にしている、「Asia Hotel」です。

 次の日は、バンコクで開かれているギフトショーを覗いてみることにしました。朝食をいつものレストランでいただいた後、会場が飛行場近くのかなり交通の便が悪い所らしいので、 ホテルの前からタクシーをひろうことにしました。 タクシーに乗る前に、会場までの値段を確かめますと、メーターで行ってくれるということなのでその車に乗り込みました。道路はかなり渋滞しているようでした。 聞くところによると、バンコクは朝夕2度のすごい渋滞がるらしいのですが、その原因の一つが、上流家庭のお子さんの送り迎えにあるということでした。 信号待ちをしていた時、隣の車線の新聞売りのバイクが、信号が変わっても動こうとしないのでどうしたのかと思ってみていますと、その後ろに並んでいたベンツがかすったらしく、 もめている様子でした。ただでさえ渋滞しているわけですから、すぐに近くにいた警察官が出てきてバイクとベンツを邪魔にならないところを呼び出していきました。 乗っていたタクシーの運転手さんが、相手がベンツだからなあ・・・と意味ありげに話していました。

 ギフトショーの会場は、空港の近くで街中からはかなりの郊外にあります。会場への案内標識が見えてからもかなり走った後、やっと到着しました。 受付を済ませて中に入ろうとしますと、「はい、みなさん、お昼までゆっくり会場をご覧下さい・・・。」と大きな声がしました。 声のする方を見てみますと、日本からの団体客の方たちのようでした。海外のギフトショーの見学ツアーがあることは聞いていましたが、 実際に出会ったのは初めてでした。 中へ入りますと、会場は想像していたよりかなりの広さのようです。バンコクでの滞在日数が限られているためそれほどゆっくりは時間は割けませんので、 とにかく大急ぎで回ることにしました。
最近、タクシン首相の肝いりで、一村一品特産品運動がおこなわれていると聞きますが、その関連ブースが目に入りました。 かなり力を入れている様子で、確かにクオリティも高く洗練された工芸品が並んでいました。ブース自体がとても垢抜けており、欧米の香りが感じられるようでした。 お客様も足を止めて熱心にスタッフとから説明を受けていました。ゆっくりとみて回りたいのはやまやまですが、何せ時間が限られているため、店と関連のある商品にしぼって見ていきました。
 見て回るうち、即売をしているブースも結構あるようでしたので、サンプルだけでも購入できるか確認しながら、かさばらないもので見についたものは購入していきました。 サンプルを持って帰り、お客様の反応をうかがってから、オーダーすることになります。途中、昼食をはさんでできる限り会場を順番に見て周り、サンプルも結構手にすることができました。   
右写真  ギフトショー会場 October 2004 撮影

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