旅行記 インドネシア編 その4

 今回は、一足先に秋・冬物をオーダーするためにインドネシアにやってきました。
グラライ国際空港 July 2004 撮影

「ホテルの勘違い」

 タイでの買い付けもだいたい予定通りすませ、次はインドネシアへの出発です。飛行機が朝早いので、ホテルを6時前くらいにチェックアウトしました。 レストランはまだあいていないのだろうと思っていたのですが、すでにオープンしていて数人のお客さまが朝食を取っていました。 さすがに、すべての料理が揃っているわけではありませんが、それでも充分のボリュームでした。
 思いがけず朝食も済ませ、空港へ向かうためにタクシーに乗り込みましたが、メータータクシーだったので、当然メーターを倒すだろうと思っていますと、 運転手はメーターは倒そうともせず、高い値段を言い出しました。降りようかとも思ったのですが、すでに走り出していましたので、空港からホテルへ来た時のタクシーの値段を思い出し、 その料金でと交渉しました。何度かやりあった後、最後には運転手も諦めたようでしたが、とても残念そうな顔をしていましたので少し不安でした。 タクシーはスムーズに空港へ着いたのですが、タイ航空に乗ると伝えたにもかかわらず、タイ航空のカウンターから一番離れた所で降ろされました。
 空港は結構込んでいましたが、チェックインも済ませ、予定通りに搭乗も始まり離陸しました。インドネシアまで4時間の旅ですが、飛行機が水平飛行に入るとなぜか、いつもより慌しく 食事を配り始め、慌しく終わらせたように感じました。飛行機の中もいつもと違ってとても寒かったのでみんな毛布を次々と頼んでいました。

 4時間後には予定通りにグラライ空港に到着しました。入国審査上へと向かう途中に、今年から導入された入国税を払う場所ができていました。滞在日数によって払う金額は違います。 日本円でもドルでももちろんインドネシアルピアでも受け付けてもらえるようになっていて、係りのスタッフも手際よくレートを伝えていました。 入国審査上はとても込んでいましたが、子供連れの欧米人の観光客がとても多いように思われました。

 入国審査も問題なく終わり、タクシーチケットを購入しようとタクシーカウンターで並んでいると2人づつ組になった男性が次々と、チケットを買ったお客さまの荷物を持ってどこかへ案内して行くようでした。 どうやらチップ稼ぎのにわかポーターのようです。チケットを買い終えると、やはり近くに待機してた男性2人がこっちだこっちだと、さっさと荷物をもって歩いていきました。 こちらもあわてて遅れないように後に続いていきますと、タクシーの所まで連れて行ってくれました。
 タクシーに無事に乗り込めましたが、道路はかなり混んでいてなかなか前には進めません。道路も一方通行が多く、時間も結構かかりましたが、何とかホテルへ到着しました。 荷物をおろし、フロントで予約の確認をし、あとは部屋で少しゆっくり・・・と思っていたのですが、スタッフが予約は入っていないと言い出しました。 そんなはずはないと、日本からプリントアウトしてきた予約確認書をスタッフに差し出しますと、なんとこのホテルではないというのです。 よくよく聞いてみますと、予約したのは、ADHI DHARMA HOTELで、このホテルは、ADHI DHARMA COTTAGE ということで、同じ系列のホテルながら、ADHI DHARMA HOTELはこのホテルと道路を隔てた海側にあるということでした。 ADHI DHARMA COTTAGEは、にぎやかな通りに面して何かにつけて便利な場所だったので、何とか変更してもらえないかとお願いしてみたのですが、この日は満室で駄目だということでした。 少し気落ちしたのですが、仕方ありません。車で案内してくれるということなので、出口へ向かいそこからADHI DHARMA HOTELまで送ってもらいました。 さらに奥まった細い道の突き当たりにホテルはありましたが、建物はなかなか風情があり、案内された部屋も広いバルコニーがついたゆったりした部屋でしたので、ほっとしました。  左写真 グラライ国際空港 July 2004 撮影

写真 ADHI DHARMA HOTEL July 撮影    写真 ADHI DHARMA HOTEL July 2004 撮影    写真 グラライ国際空港 July 2004 撮影

籐編みの作業の様子 July 2004 撮影 「商品を求めて」

 ホテルの部屋で一息つくと、さっそく日本からコンタクトを取っていたシッパーと連絡をとりました。ここバリでは移動には車が欠かせません。 運転手の方もお願いしていたのですが、さっそくホテルまで迎えに来てくれました。
 まずはオフィスへ向かい、商品の手配などの打ち合わせをしました。社長は日本との取引にも慣れており、日本語も少しわかるようでした。 探し物の商品とメーカーを伝えますと、案内を兼ねた運転手の方に手際よく指示を与えて、すぐに出発となりました。
 一番目にシルバー製品のメーカーへ向かうようになっていたのですが、その前に籐のメーカーへ頼まれものを届ける用事があるということなので、 そこも案内してもらうことになりました。車の中には動物の頭の形をした籐がおいてありました。オフィスから少し走り、狭い路地を入ったところで車を止めましたが、 そこが籐の工房のようです。入り口近くで、何人かのスタッフが黙々と作業をしていました。案内人は工房から出てきたそこのオーナーらしき男性に、持ってきたサンプルを渡し、 納期の期日を伝えたようでした。回りにはいくつかの出来上がった商品が置いてありましたが、どれも丁寧な仕上げになっていてクオリティーも高いようでしたので、 こちらのアイデアがまとまれば、是非オーダーしてみたいと思いました。

 案内人の方の用事がすんだので、次はいよいよシルバーのメーカーへ出発です。が、そこで、案内の方が、シルバーのメーカーなら自分もよく知っている所がすぐ近くにあるので、 とにかく見てみるだけ見てみないかと持ちかけてきましたので、すぐ近くならということで案内してもらうことにしました。 少し車を走らせただけですぐに大きな門構えの工房に着きました。門の所には警備室もあってガードマンらしき人が何人も入ってくる人をチェックしていましたが、案内人の方は顔なじみのようで すぐに中へ入れてくれました。
 中は今まで見たよりもずっと大きな工場のようで、物々しい警備の様子でした。丁度行員さんの交代の時間のようで、たくさんの行員さんが並んでしましたが、みんな厳しくボディーチェックを受けているようでした。 大きな工場の廊下を通り抜けると、その奥にさらに厳重な扉に守られたショールームがありました。ショールームの中はとても豪華な雰囲気でたくさんの宝石やシルバーや並べられていました。 どれも、大きめでとても豪華なデザインでしたが、どうやら欧米の方向きのように思われました。ゆっくりと、見て回ったのですが、残念ながら、こちらの希望のタイプは見つけられませんでした。 オーナーの方にも紹介してもらったのですが、次回のオーダーをということで次を急ぐことにしました。

 前回にいただいた名詞の住所をたよりに車を走らせたのですが、こちらも場所がうろ覚えの上、案内人の方も知らない所だったようで、途中何度も道を尋ねながら探していきました。 観光バスも通るような大きな道路を曲がった狭い路地を入ったすぐの所だと思っていたのですが、大分先だったようです。 その上、ここバリでは、長男はWAYAN(ワイヤン)、次男はMADI(マディ)、三男はKTUT(カトゥ)・・・というようにつけられる名前が決まっているのだそうです。 そのため、同じような名前の家が並んでおり、なかなか探し当てるのがむずかしいようなのです。宗教上の理由もあってのことだそうですが、 バリならではの風習なのだそうです。 狭い路地に入ってからも何度も何度も住所を確かめて、ようやくメーカーにたどり着きました。思っていたより随分先でした。
 あらかじめオーダーはしなかったので、在庫があるかどうか心配だったのですが、希望の商品は揃っていましたので希望数を伝え、前回の値段を伝えますと それでOKということでしたので、商品をそろえてもらい、支払いを済ませました。  
右写真  籐編みの作業の様子 July 2004 撮影

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