旅行記 メキシコ編 その11

 今回は、品薄になったシルバーアクセサリーを中心に、夏物そして秋物を探すためメキシコへやってきました。
グアダルーペ寺院 May 2004 撮影

「グアダルーペ寺院へ」

 今日は土曜日ですので、別名どろぼう市というありがたくない名前で呼ばれている「ラグニージャの市」から回ることにしました。 少し早いかなと思いつつ、9:30頃にホテルを出発し、いつものように地下鉄に乗り込み、いつもの駅で降りたはずだったのですが・・・ 駅の雰囲気が違うのです。どうしたのだろうと思いながら出口を探したのですが、どうやら駅を間違えたようです。そばに案内所があったので、 係りの人に尋ねてみますと、乗換駅を1つ間違えたようでした。すぐに、一つ手前の駅に戻り、そこから乗り換えて、いつもの駅にたどり着きました。 乗りなれているからと油断したのがいけなかったようです。
 市場へ出てみましたが、朝が早いせいかまだお店も揃っていない様子です。いつも立ち寄る石を扱っているお店は幸い開店していましたので、 そこで探し物を尋ねてみましたが、置いていないようでした。あたりのお店も見て回りましたが、これといった商品も見つかりそうもなかったので、 前回行けなかった「グアダルーペ寺院」へ行ってみることにしました。
 地下鉄の駅に戻り、今度は乗り換えの駅を間違えないように気をつけて、「La Villa Basilica」駅に向かいました。日曜のせいか、 地下鉄に乗り込んでいる人の数も随分多いように思います。駅に到着すると、乗り込んでいたほとんどの人たちは降りていきました。

 地下鉄の駅を出て、地上に出てみますと、寺院までの道の両側は露天が連なっており、その中はお参りする人でごった返しています。 さすがに日曜日だなあ、と感心しながらしばらく様子を眺めていましたと、後ろから歌声が聞こえてきました。 振り向いて見ますと、大きなマリアを描いた上から花束などを飾りつけた手作りの看板を掲げた男性を中心に、10人くらいの団体の方たちが歩いて来るところでした。 そして、回りの道を行き人々にも一緒に歌おうと呼びかけながら寺院に向かって行進していきました。 その団体の方たちが通り過ぎるのを眺めながら、あたりの店の中も見て回りました。
 さすがに、そのお店もグアダルーペに関する宗教グッズであふれています。ロザリオタイプで欲しいものがありましたので、お店の人に尋ねたりしながら探して回りましたが、 見つかりません。寺院の中の売店まで行けば見つかるかと思い、寺院の中へ入ってみることにしました。寺院に近づくにつれて、お店ではなく個人で商品を売っている人たちの売り込みが激しく、 中には手を引っ張られそうになることもあり、丁重にお断りしながらどんどん進みました。
 寺院の前の広場もたくさんの人々であふれています。が、以前ここに来た時には、この広場にも露天が一杯並んでいたのですが、今日は露天は1軒もありませんでした。 ひょっとすると、さっき売り込みをしていた人々は、以前ここで露天を出していた人々かもしれないなと思ったりしました。

 寺院の中では丁度ミサがおこなわれており、神父の方がお話をされていました。メキシコは敬虔なクリスチャンが多いのですが、小さな子供たちまでひざまずいて、真剣にお祈りをしているようでした。 この寺院には、ヴァチカン(ローマカトリック教会)からも公認されている「カトリック3大奇跡」の1つである聖母の描かれたティルマが礼拝堂の奥の壁に掲げられていますが、 ミサの最中でも、自由に見学できるような構造になっていますので、そちらへ行ってみました。
 この寺院自体、観光ルートにもなっていますので、たくさんの人々が掲げられたティルマをじっと見ていました。 以前と同様、ここに来るととても厳かな気持ちになるのです。真偽の程は今だわかりませんが、このティルマ自体が信仰の対象になっているのが自然に伝わってきます。 しばらく何も考えず静かな気持ちになってティルマを見つめていました。  左写真 グアダルーペ寺院 May 2004 撮影

写真 グアダルーペ寺院付近 May 撮影    写真 グアダルーペ寺院 May 2004 撮影    写真 グアダルーペ寺院 May 2004 撮影

Monte Taxcoのレストラン May 2004 撮影 「タスコからのリクエスト」

 今回の目的の一つが、品薄になってきたシルバーの買い付けですので、今日はタスコへと出発です。 地下鉄でバスターミナルのある「TAXQUENA」(タスケーニャ)駅まで行き、そこからEstrella Blanca社のバスに乗ってタスコへ向かいます。
 出発時間になってもバスがなかなか到着せず、やきもきしましたが、20分ほど遅れでバスは出発しました。木曜日だったせいかバスの中もすいており、 座席も最新のタイプでしたのでゆったりと座ることができました。バスが出発すると、すぐに「マトリックス」のビデオが始まりましたので、それを見たり 外の風景を見たりするうちに、2時間半ほどでタスコへ到着しました。

 バスターミナルからオーダーしていたメーカーへ電話をしますと迎えに来てくれるということになりました。 15分くらい待っていますと、見慣れた顔のオーナーがニコニコしながらあらわれましたので、一緒に車に乗り込みました。 すぐにオーナーのお宅に向かうのかと思っていますと、ちょうど時間もお昼前だったのですが、知り合いのホテルへ行ってご馳走してくださるということになり、 お宅とは別方向へと車を走らせました。
 タスコの街はどこを走ってもすごい坂道で、下り坂のときなど車ががけに落ちないかと心配になるときもあるのですが、ソカロとは反対方向の丘の上への坂道を車は走っていきました。 丘の上には「Monte Taxco」というホテルが建っていました。ホテルの入り口を入るとスタッフの男性とすれ違いましたが、親しそうに話かけてきました。 オーナーは慣れた様子で、ホテルの中へと進みレストランへと案内してくれました。レストランの中もとても雰囲気が素敵だったのですが、そこを通り過ぎてテラスへ出たとたん、 目の前にソカロを始めとするタスコのパノラマのような景色が広がりました。レストランのスタッフとも顔なじみのようで、シェフの方まで出てきてくださいました。 観光客も多いホテルらしく、スタッフの中からは片言の日本語も飛び出したりして和やかな雰囲気に迎えられました。 タスコの素晴らしい風景を眺めながら、スタッフたちのあたたかいサービスを受けての食事は、しばし時間が止まったような心が癒されるひと時でした。
 ホテルで疲れを癒し、今度はオーナーのお宅へと向かいましたが、急なくだりの坂道はスピードが遅いとはいえ、やっぱり無事に到着するまではひやひやものでした。  

 オーナーのお宅に到着すると、家族の集まる居間のようなお部屋に通されました。日本からオーダーしていた商品はすべて用意されていましたので、デザインや大きさなどをチェックし、支払いを済ませて、オーナーの家族もまじえてお話をしていました。 そばにはオーナーのお孫さんにあたる、眼のくりくりしたとても可愛い女の子と、歩行器に乗ったこちらも可愛い女の赤ちゃんがおもちゃを持って遊んでいました。 年齢を尋ねてみますと、女の子は3歳で、赤ちゃんの方は7ヶ月になるのだということでした。 その時、オーナーは唐突に、日本の着物の値段はどれくらいなのかと尋ねてきました。誰の着物なのかと確かめますと、7ヶ月になるこの女の子の1歳のお誕生会を9月に盛大に催すそうなのですが、 その時に日本の着物を着せたいということでした。ちょうどそばにパソコンもありましたので、着物の乗っているページを探し、素材やスタイルや値段などを説明しました。 赤ちゃんのお母さんもそばに来て、熱心に覗き込んでいましたが、色目の好みを尋ねてみますと、色合の華やかな、赤やピンクの着物が気に入っている様子でした。 お祝いということもありますので、日本へ帰ったら着物を探して送ることを約束して、お宅を後にしました。
 それにしても、オーナーもその家族も誰も今まで来日したこともなく、タスコの街では日本の雑誌なども手に入りくい様子ですし、 どこで着物のことを知ったのだろうかと少し不思議でしたが、日本の着物がこのタスコの地で知られているというのは、とてもうれしい気持ちになりました。 日本に帰ったら、さっそく子供用の着物を捜さなければと思いました。  
右写真  Monte Taxcoのレストラン May 2004 撮影
写真 タスコの街並み May 撮影    写真 タスコの街並み May 2004 撮影   
写真 タスコ May 2004 撮影

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