「グアダルーペ寺院へ」
今日は土曜日ですので、別名どろぼう市というありがたくない名前で呼ばれている「ラグニージャの市」から回ることにしました。
少し早いかなと思いつつ、9:30頃にホテルを出発し、いつものように地下鉄に乗り込み、いつもの駅で降りたはずだったのですが・・・
駅の雰囲気が違うのです。どうしたのだろうと思いながら出口を探したのですが、どうやら駅を間違えたようです。そばに案内所があったので、
係りの人に尋ねてみますと、乗換駅を1つ間違えたようでした。すぐに、一つ手前の駅に戻り、そこから乗り換えて、いつもの駅にたどり着きました。
乗りなれているからと油断したのがいけなかったようです。
市場へ出てみましたが、朝が早いせいかまだお店も揃っていない様子です。いつも立ち寄る石を扱っているお店は幸い開店していましたので、
そこで探し物を尋ねてみましたが、置いていないようでした。あたりのお店も見て回りましたが、これといった商品も見つかりそうもなかったので、
前回行けなかった「グアダルーペ寺院」へ行ってみることにしました。
地下鉄の駅に戻り、今度は乗り換えの駅を間違えないように気をつけて、「La Villa Basilica」駅に向かいました。日曜のせいか、
地下鉄に乗り込んでいる人の数も随分多いように思います。駅に到着すると、乗り込んでいたほとんどの人たちは降りていきました。
地下鉄の駅を出て、地上に出てみますと、寺院までの道の両側は露天が連なっており、その中はお参りする人でごった返しています。
さすがに日曜日だなあ、と感心しながらしばらく様子を眺めていましたと、後ろから歌声が聞こえてきました。
振り向いて見ますと、大きなマリアを描いた上から花束などを飾りつけた手作りの看板を掲げた男性を中心に、10人くらいの団体の方たちが歩いて来るところでした。
そして、回りの道を行き人々にも一緒に歌おうと呼びかけながら寺院に向かって行進していきました。
その団体の方たちが通り過ぎるのを眺めながら、あたりの店の中も見て回りました。
さすがに、そのお店もグアダルーペに関する宗教グッズであふれています。ロザリオタイプで欲しいものがありましたので、お店の人に尋ねたりしながら探して回りましたが、
見つかりません。寺院の中の売店まで行けば見つかるかと思い、寺院の中へ入ってみることにしました。寺院に近づくにつれて、お店ではなく個人で商品を売っている人たちの売り込みが激しく、
中には手を引っ張られそうになることもあり、丁重にお断りしながらどんどん進みました。
寺院の前の広場もたくさんの人々であふれています。が、以前ここに来た時には、この広場にも露天が一杯並んでいたのですが、今日は露天は1軒もありませんでした。
ひょっとすると、さっき売り込みをしていた人々は、以前ここで露天を出していた人々かもしれないなと思ったりしました。
寺院の中では丁度ミサがおこなわれており、神父の方がお話をされていました。メキシコは敬虔なクリスチャンが多いのですが、小さな子供たちまでひざまずいて、真剣にお祈りをしているようでした。
この寺院には、ヴァチカン(ローマカトリック教会)からも公認されている「カトリック3大奇跡」の1つである聖母の描かれたティルマが礼拝堂の奥の壁に掲げられていますが、
ミサの最中でも、自由に見学できるような構造になっていますので、そちらへ行ってみました。
この寺院自体、観光ルートにもなっていますので、たくさんの人々が掲げられたティルマをじっと見ていました。
以前と同様、ここに来るととても厳かな気持ちになるのです。真偽の程は今だわかりませんが、このティルマ自体が信仰の対象になっているのが自然に伝わってきます。
しばらく何も考えず静かな気持ちになってティルマを見つめていました。
左写真 グアダルーペ寺院 May 2004 撮影
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