旅行記 台湾編 その1

 今回は、中国全土でギフトショーが開かれている中から、台湾を訪れてみました。
九?にて April 2004 撮影

「台北へ」

 4月も半ばを過ぎると、中国を中心にアジア各地でギフトショーが開かれています。 できればすべて回ってみたいのですが、そうもいきません。 今回は、その中から台湾のギフトショーを訪れてみることにしました。

 関空について先ず、チェックインを済ませるためにカウンターへ行くと、2月の時よりセキュリティーチェックが厳しくなっていて、すべてのカバンの中も開けられくまなく調べられました。 やはりイラクの事件の影響なのかと思いました。 チェックインを終えるとそれほど時間もなかったので、すぐにゲートへ向かいました。 出国手続きをする前にも手荷物等のセキュリティチェックがありますが、ここでも前回よりずっと厳しいように思いました。 特に、ペットボトルはカバンの中から取り出して別に機械を通します。 どうやら中の液体に問題がないかどうかを調べるためのようです。 もちろん、安全のために必要なことなのですが、検査をしている方もピリピリした雰囲気を感じます。

 すべて無事に終わり、ゲートの待合に着きましたが、外を見ているととても美しい夕日が目に飛び込んできました。 窓には紗のカーテンがかかっていましたが、美しい夕日の写真を窓越しに1枚撮りました。 そうすると、するするとカーテンが上げられたのです。 写真のためと考えるのはこちらの勝手な想像なのでしょうが、とてもうれしくなって、もう一度夕日を撮りなおしました。

 チェックインの時には出発が10分ほど早くなるということだったのですが、搭乗して予定の時間を過ぎても、動き出す気配がありません。 何か事故でもあったのではないかと思ったりしたのですが、この飛行機への乗り継ぎ便が送れているので30分ほど出発が遅れるということですので、ほっとしました。 このところ、どうも乗る飛行機が遅れ気味になるようです。離陸してからは、飛行時間も予定通りで、無事に中正国際空港に着きました。 出口を出ると、迎えの方ともすぐに出会え、宿泊先まで送っていただきました。  左写真 April 2004 撮影


楽器店にて April 2004 撮影 「商品を求めて」

 今日は、朝からギフトショーへ行く予定です。台北は地下鉄路線が充実しているので、ほぼどこへでも地下鉄に乗れば大丈夫です。 ギフトショー会場は、地下鉄の「市政府立台」駅から歩いて10分くらいのところにあります。 地図を片手に探したのですが、会場のすぐ隣の「グランド・ハイアットホテル」がそびえているのがすぐ目に入ってきましたので、それを目印に歩いていきました。 あたりは新興の開発地らしく、道路幅もゆったり取られており高層ビルの建築も進められていました。 たくさんの車も走っています。 途中、台北市政府の建物がありましたが、入り口には「台北探索館」の看板が出ており、中を自由に見学できるようになっていました。 覗いてみようかとも思ったのですが、今にも雨が降ってきそうなお天気ですし、とにかくギフトショーが先決なので会場へと急ぎました。
 会場に着くと、受付で事前登録をしていることを継げてプリントアウトした書類を見せますと、すぐに手続きをして、ネームカードを用意してくれました。 あたりを見ても、どの受付も閑散としているようです。 会場の中は7階建てになっており、ギフトショー自体は1階だけだったのですが、2階以上は出店しているそれぞれの事務所になっているようでした。 去年行った、アトランタのギフトショーの会場に作りは似ていますが、規模は比べ物になりません。 お客さまもやっぱり閑散としていて、なんだか寂しい雰囲気です。 昨今はどうやら、中国のギフトショーの方へほとんど人が流れているという話を日本で聞いていたのですが、その通りのようです。 中を見て回ることにしましたが、ある程度は想像していたのですが、やはりプラスチック商品(文房具やファンシー雑貨など)などのブースが全体を占めています。 もう少し独自の民芸品などを期待していたのですが、その種のものは出店されていないようでしたので、早々に切り上げて、日本からアポイントをとっていた楽器店 へ行くことにしました。

 会場から外へでると、少し雨がぱらついているようです。本格的にならないうちに地下鉄の駅へと急ぎました。 駅に着くと、楽器店のほうへ電話をしてすぐうかがっていいか確認を取りました。 幸いスタッフもみんな揃っているとのことでしたので、すぐにうかがうことにしました。 地下鉄を乗り継ぎ、駅から10分くらい歩くと、お店の看板が飛び込んできたのですが、見た目がそれほど大きくないビルの2階の事務所のような雰囲気でしたので、在庫があるのだろうかと少し上安になりました。 ところが、中へ一歩足を踏み入れるとびっくりしました。 それほど広くはありませんが、壁一面、部屋一杯に台湾の民族楽器がびっしりと並べられています。 すごい数です。 そのうえ、楽器の教則本や、ビデオなどもびっしりならんでいる棚もあります。

 対応してくれたスタッフの女性は日本語も堪能でしたので、こちらもとても楽でした。 後からオーナーも現れたのですが、年配の女性で、驚いたことに自らお茶を入れてきてすすめてくださいました。 オーナーは特に木材についてとても詳しく、楽器の素材についてのめききは確かなのだそうです。 そういえば置いてある木製の椅子もアンティークで、とてもいい味わいをかもし出しています。 それに入れていただいたお茶が、茶器にそのまま茶葉を入れた飲み方だったのですが、 なんとも言えず良い香りで、上品な味でした。 台湾は美味しいウーロン茶が多いとは聞いていたのですが、今までに飲んだことのない味でした。 オーナーも無類のお茶好きで、このお茶は、一般に流通していないため、毎年農場から直接送っていただいている「梨山茶」という吊前でした。 とても美味しいことを伝えると、隣の部屋に案内されました。 そこには炭火の入った火鉢に鉄瓶が湯気を立てていて、その横に茶器のセットが並んでいました。 そして、今度は日本の茶道のように、作法にのっとったような入れ方をしてすすめてくださいましたが、さっきの入れ方の時とは全然別の味がしていました。 さきほどいただいた以上に美味しい味でした。 すっかりそのお茶のとりこになってしまい、結局オーナーに無理をお願いして分けていただくことになりました。

 置かれている木彫品やお茶にすっかり気を取られてしまい、かんじんの楽器が後回しになってしまったのですが、オーナーやスタッフからそれぞれの楽器についての素材、グレード、値段などの詳しい説明をしていただきました。 とにかく1つの種類でもすごい数がありますので選ぶのも大変です。 日本から用意してきた資料をもとに、それぞれの種類から何点かづつスタッフに選んでいただき、さらにその中から気に入ったものを絞り込んでいきました。 ついでに教則本やVCDも一緒に選びました。
   
右写真  楽器店にて April 2004 撮影
写真 ギフトショー会場 April 2004 撮影    写真 ギフトショー会場 April 2004 撮影    写真 ギフトショー会場 April 2004 撮影

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