旅行記 インドネシア編 その1

 日本人にも大人気のインドネシアですが、色々な雑貨の宝庫でもあります。今回はその雑貨探しの旅です。
AMERICANS MART July 2003 撮影

「バリ島へ」

 アジアの旅はいつものように深夜から始まります。関空もすっかりクリスマスの装いに包まれ、クリスマスソングも流れています。 師走の慌しい時期のせいか、いつもより待合の人の数も少ないように思われます。
 やがて定刻どおりに飛行機は離陸しました。回りを見回しますと、やはりいつもより乗っている人の数は少ないようです。 空いている座席も多いので、ゆっくり眠れるように座席を移動している人もみられます。それぞれに眠る体制に入っていきます。
 バンコクにも予定通り到着し、いつもならすぐにバンコクのホテルへ直行するのですが、 今日はここから乗り継いでインドネシアへと入ります。 待ち時間をつぶすために空港内をうろうろしてみますと、早朝6時でも免税店などほとんどのお店が開いていてにぎわっています。 アジアのハブ空港としての、その活気を感じさせられます。 3時間ほどの待ち時間ですが、退屈することもなく過ごせました。

 バリ島行きの飛行機も予定通り離陸し、旅は順調に進みます。やはり乗っている人の数は少ない様子で機内もゆったりしています。 飛行時間は4時間ほどですが、すぐ眠ってしまったようです。 気がつくと、海岸線の周りを白い波しぶきが取り巻いている様子が窓から見えてきました。 いよいよ到着のようです。 飛行機から降りて、入国審査へ向かう途中で見える空港の庭に、仏教遺跡でしょうか、不思議な建物が建っています。 みんな一様に足を止めて見入ってしまいます。何となくほっとさせられるような感じです。 入念な入国審査も無事に終わり、出口へ向かいました。
 バリ島は交通機関が充実していないということで、今回は案内の方を紹介していただいたのですが、 飛行機の到着時間を知らせた後連絡がなかったので、少し心配していたのですが、 出口を出ると、こちらの名前を書いた紙を掲げてニコニコしている女性が真っ先に目に入ってきました。 ほっとして、すぐにそばに行って、自己紹介しました。  彼女はイレーナさんというのですが、まずホテルまで送ってくれました。飛行場から10分くらいのホテルです。
 左写真 バリ風景 December 2003 撮影

写真 モニュメント December 2003 撮影    写真 バイクの列 December 2003 撮影   
写真 バリ風景 December 2003 撮影

衣料工房 December 2003 撮影 「工房めぐりへ出発」

 ホテルへついて、チェックインし荷物を置いて着替えを済ますと、イレーナさんはロビーで待ってくれていますので、 休むまもなく出発です。 ロビーで、まずこれからの予定を相談します。 色々と商品を探して回りたいのですが、どこへ行くにも車でも数時間かかるため、計画を立てなければとても回りきれません。 日本でもいろいろと計画してきてはいるのですが、最終的には現地の状況を確認して工程を決めていくことにしています。 今日はこれから、ホテルから一番近い、日本から紹介してもらった衣料関係の工房を尋ねることにし、 早速電話で担当の方がいるかどうかを確かめました。

 バリ島は、インドネシアの政治・経済の中心地ジャワ島の東に浮かぶ、5633Ku(東京都の約2.6倍)ほどの島で、 人口は312万人くらいです。 バリ人が大多数を占めていますが、ジャワ人や華人、そしてこの島に安息の地を求める多くの外国人も住んでいます。 インドネシアではイスラム教徒が大部分を占めていますが、ここバリ島だけは、人口の9割をヒンドュー教徒が占めている唯一の島です。 バリ島の人々の生活は、伝統的なスタイルを維持し、毎日神々を敬うことを忘れません。 そのため、バリ島は、他の島々と違って、独自の雰囲気をかもし出しているのだそうです。

 バリ島は、道路が狭い上にくねくねよく曲がっています。 そのせいか、一方通行の道路が多いようで、歩くと近くのはずなのに、車だとぐるっと迂回しなければならないこともたびたびです。 そして、バイクの数の多さにはびっくりします。 バイクといっても、バイクタクシーが多く、2人乗りはおろか真中に子供をはさみ3人乗りといったスタイルもよく見かけます。 信号で止まった時、隙間を縫ってバイクがどんどん前方へ押し寄せてくるさまはすごいです。
 また、道路のあちらこちらに色々なモニュメントが立っているのも特徴ではないでしょうか。 イレーナさんに尋ねてみますと、善人が悪人をやっつける場面をあらわしているものが多いそうです。 バリ島のヘラクレスなどというものもありました。これらも、道路を走らせている人の目を楽しませてくれます。
 そういった道路状況で、途中何度か道を確かめながら30分くらい走りつづけたでしょうか、 さらに細いわき道へと入り込み目的の工房へたどり着きました。

 工房といっても、たいていは家内工業の小さな規模なのですが、訪れた工房は門構えも立派でかなり大きな建物でした。 中へ入っていきますと、電話でコンタクトを取っていたその工房の責任者の男性が現れ、流暢な日本語で挨拶をしてくれました。 日本との取引も活発だということでした。
 奥に目をやってみますと、生地が積まれており、衣料のサンプルなどがたくさんハンガーにかかっています。 ここでは、衣料はもちろんですが、生地自体のオーダーまでできるということでした。 タイのコットンは結構厚地のしっかりしたタイプが多いように思われましたが、ここでは薄手の柔らかいタイプが目に付きます。
 隣の部屋は、縫製所になっていました。 タイでは縫製所は女性ばかりだったのですが、ここでは男性も同じようにミシンを踏んでいました。 手つきもなれたもので感心してしまいます。 写真を撮らせてもらえるように頼んでみますと、快く承知して下さり、ポーズまでとってくれる男性までいました。
右写真  衣料工房 December 2003 撮影
写真 生地 December 2003 撮影    写真 縫製所 December 2003 撮影   
写真 衣料工房 December 2003 撮影

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