旅行記 アトランタ編 その2

 アメリカ全土においても、いたるところで見本市が開かれていますが、今回は中でも最大級を誇ると評判のアトランタのAMERICANS MARTを訪れることにしました。
CNNセンター July 2003 撮影

「CNNセンター」

 次の日も、アメリカンズマートの方へは行かず、 同時に開催されている、コングレスセンターのギフトフェアーへ行ってみることにしました。
 ホテルで朝食を取ろうとロビーへ行くと、集まっている人たちはみんなアメリカンズマートのバッジホルダーを胸にかけています。 出展者なのでしょう、お揃いのトレーナーを着ているグループもあります。熱気が満ちているようです。 いよいよ始まるのだなあと、こちらも期待にわくわくする思いでした。

 アメリカンズマートとギフトフェアーの2つは主催者は別のようですが、2つの会場を結ぶシャトルバスが出ていたり、 ダウンタウンのあちらこちらで、お揃いのウェアーをきたアルバイトらしき人たちがギフトフェアーの宣伝や案内をしています。 ギフトフェアーのマークの入った紙袋を配ったり、道案内をしたり、ととにかく一人でも多くの人たちにコングレスセンターへ行ってもらおうと頑張っているようです。 ホテルから会場までのシャトルバスも出ているようですが、歩いても20〜30分くらいの所なので ダウンタウンを見学がてら歩いていくことにしました。
 歩いていく途中、アメリカンズマートの建物の前も通るのですが、本当にたくさんの人々がどんどん吸い込まれるように、建物の中へ入っていきます。 その様子を横目でながめつつ、そのまま通り過ぎて、まっすぐに歩いていきますと、 1996年におこなわれたアトランタオリンピックのメモリアルパークがあります。 ここまでくると、CNNセンターの建物もすぐ近くになっており、隣り合って、 ギフトフェアーが開かれているコングレスセンターへと続いています。 せっかくここまで来たのだし、まだ朝も早い時間だったので、まずはCNNセンターのツアーに参加しようということになりました。

 世界に名だたるCNNセンターです。ここのツアーも人気で、混むことが多いと聞いていたのですが、幸いこの日は人はまばらでした。 1階の受付でツアーの申し込みをしました。日本人かと聞かれたので、そうですと答えると、なにやらパンフレットのようなものを手渡されました。 よく見てみると、それは日本語で書かれた、ツアーの台本だったのです。英語が苦手でも、それを読みながら説明を聞くとわかりやすいようです。
 ツアー人数も少なくゆっくりと回れそうです。入り口に集まった人を見ると、日本人男性が3人一緒でした。そういえば、アトランタへついてはじめて出会った日本人です。 まずは、空港と同じように、セキュリティチェックを丹念に受けたあと、長いエスカレーターを上がって展示室へ向かいます。湾岸戦争時にアーネット記者が着ていた黒いジャケットをはじめ、 CNNやテッド・ターナーの足跡と栄光がパネル展示されています。そこから、本物そっくりに作られたコントロールルームやスペシャルイフェクトルームなどで説明を受けたりしながら、建物の中をどんどん進んでいきます。 そして、ハイライトのメイン・ニュース・フロアでガラス越しですが、リアルタイムのスタジオを見学します。キャスターの声も聞くことが出来ます。 テレビではキャスターの顔しか見えませんが、その裏で世界中から入ってくるニュースを即座に編集し決定していく様子が見られます。 とても緊迫した雰囲気の中、どれほどたくさんの人たちが一つのニュースにかかわっているかを知らされました。 その時々で、ツアーガイドの女性が、「何か質問は?」と尋ねてくれますが、ツアー参加者は子供の含め、とても積極的に質問をしていました。 所要時間は50分くらいですが、広いセンターを回りますので、あっという間に終わるという感じでした。  左写真 CNNセンター July 2003 撮影
CNN ドット コム
http://www.CNN.com


オリンピックメモリアルパーク周辺 July 2003 撮影 「アトランタ ギフトフェアー」

 CNNの中も充分堪能し、いよいよギフトフェアーへ向かいます。隣の建物ですので、一旦外へ出てコングレスセンターの中へと入りました。 建物の前などでも、たくさんのスタッフがお客様を誘導しています。が、何だか人がまばらなようです。 受付へ着きましたが、手続きをしている人はほとんどいなく、いつものギフトフェアーとは随分様子が違っていました。 手続きはすぐに済み、もらったバッジホルダーを首にかけ、いよいよ会場の中へ入りました。
 外観から考えていたより中は思いのほかせまく、出店者も少ないようです。がらんとしており、お客さまのすがたもまばらです。 朝方通りがかかったアメリカンズマートの熱気とは随分違います。
 アイテムごとにグループでまとまって並んでいますが、どこにどんなお店があるかわからないので、とにかく、端から丹念に見て回ります。 すいているので、ゆっくり回ることが出来ます。気になる商品に出会うと、お店の方から説明を聞いたり、サンプルをいただいたり、 それでも、お昼を少し回った頃までには、大部分見終わったようでした。

 一息つこうと、真中にあるカフェに行きましたが、ここも驚くほど人が少ない様子です。 アメリカは、注文すると料理のボリュームが半端ではありませんので、気をつけながら注文しテーブルに戻りました。 ふと、となりのテーブルに目をやると、みんなでお祈りをささげています。どうやら、アーミッシュの方たちだと教えてもらいました。
 アーミッシュというのは、もともとヨーロッパで宗教観の違いで、その厳しい信条ゆえに激しい迫害を受け、ヨーロッパを追われて自由の国アメリカにゆきついた人々だそうです。 彼らの宗教観というのは、形式に気をとられるよりも、日常の生活で実践することが信仰だという考え方が基本になっており、 従順、謙虚、質素という徳を重んじますが、それは「クリスチャンはキリストの人格の模範にならうべき」という思想を持っているからだそうです。 そして、農業を中心の生活を営み、その生活には電気も水道もテレビも電話も自動車もなく、質素な服装をするなど、およそ文明とはかけ離れた厳しい規律を守って一種独特の文化を形成しています。 今世紀初めには5000人だった彼らたちですが、外部の人に対し、積極的に伝道したり改宗させたりはしないにもかかわらず、 その数は現在では125,000人になり、ペンシルベニア州のランカスターを中心にアメリカとカナダ、南米・中米にも20ほどのグループが存在しているそうです。 そして、ますます繁栄する傾向にあるとのことです。
 写真を撮ったり撮られたりするのも好まないとのことですし、言語も独特だということで、話し掛けるのもはばかられる雰囲気がありました。 ここで集まっているということは、おそらく色々と手づくりした手芸作品などを持ってきているのではないでしょうか。 キルティングなどは日本でもとても人気があるようです。 食事をした後、残りのお店を回ってみましたが、彼らの作品かどうかはわかりませんでした。  右写真  オリンピックメモリアルパーク周辺 July 2003 撮影

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