「値段の交渉」
グアダラハラでの予定も無事にこなし、行きと同じように夜行バスを使って、メキシコシティーへ戻りました。
帰りはちょうど金曜日だったせいか、バスは満員で、乗っている人のテンションも非常に高く、ゆっくり眠るというわけにはいきませんでした、
が、バスは無事にメキシコシティへ着きました。
トナラでもそうでしたが、メキシコでもあちこちで色々な市が開かれています。決まった商品のオーダーはメーカーへ直接頼めば良いのですが、目新しい面白い商品を探すにはやっぱり市を巡るに限ります。
週末は特に市が多いので、まずはサンアンヘルのバザールデサバドに出発です。
この市は高級住宅地帯の中という環境もあって、いつ来てものどかなゆったりした時間が流れているようです。特に、広場に色々な画家が自分達の作品を並べている様子はとても華やかです。
一つ一つの絵を眺めていると、仕事を忘れそうになりますので、できるだけそのあたりは通り過ぎるようにして、露天の方へ回ります。
色々な商品が集まっていますので、一つづつ見逃さないように丁寧に探していきます。
同じような商品を置いているお店もたくさんありますが、それぞれに値段なども違っていますので、交渉していかなければなりません。
1件、ちょうど探していた布地を見つけました。
以前、別の市場で見つけたのですが、値段交渉で決裂した商品でした。
アジアの国などでもそうですが、男性との交渉は結構やりやすいのですが、店主が女性の場合は一筋縄ではいきません。
決裂したときも、主人の方はこちらの言い値にかなり近い値段で売ってくれようとしたのですが、奥さんの「ノー!」の一声で駄目になったいきさつがありました。
今回はどうも男性一人で売っているようです。どうしても手に入れたい布地だったので、頑張って交渉してみることにしました。
最初から、こちらの希望値を出してみたのですが、案の定お話にならないといわれました。
それでも、こちらも一歩も引くわけにはいきません。何度かやり取りしたのですが、埒があかないので、一旦立ち去ルことにしました。
と、男性は大きな声で「アミーゴ!!」と呼び止めてきます。
そして、言い値を少しこちらの希望値に近づけてきました。が、まだかなり差があります。
また何度かやり取りをしましたが、やっぱり、そう簡単には差は埋まりません。
やっぱり駄目だということで、また他へ行こうとしますと、また、大きな声で「アミーゴ!!!」
また、少し希望値に近づいてきました。が、まだ妥協は禁物です。
そして、「アミーゴ!!」が何回か繰り返され、やっとかなり希望値に近い金額が男性の口から出ました。
そろそろ潮時です。これ以上は粘らない方がいいと、交渉成立です。
相手は、「もう、大損だよ。。」などといいながら、商品を渡してくれました。
時間もかかり、かなりこちらも疲れますが、そういった交渉もなかなか面白いものです。
左写真 メルカド Junuary 2003 撮影
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