「街中のデモンストレーション」
Siam Inter-Continental Bangkok」は残念ながらなくなってしまったので、
今回はスカイトレインの「Chit Lom」の目の前にある「Le Meridien President」に泊まることにしました。
このホテルもどこへ行くにも本当に便利な場所です。
近くには「そごう」「ワールドトレードセンター」「伊勢丹」などがあり、どんな買い物にも困りません。
「そごう」のすぐ隣には「Erawan Phum」(エラワン・プーム)というヒンドゥー教の神プラフマーを祀った祠があります。
この祠はタイでもっともご利益があると信じられているため、朝から夜まで参拝者がたえることがなく、にぎわっています。
夜に行ってみたのですが、みんなお供え物を買い求め、厳かにお祈りをしていました。
一角では、願い事が成就したお礼の奉納ダンスが行われているようでした。
到着した日の夕方、夕食を取りにワールドトレードセンターへ行こうとホテルを出ると、
道路には色々な屋台の店が並んでいます。
屋台といっても食べ物のお店ではなく、民芸品などを観光客目当てに並べているのですが、
その一角に織機が設置されており、女性が実際に機を織っているのが目に付きました。
商売をしているのではなく、機織のデモンストレーションをおこなっているようです。
シルクやコットンや、タイの織物も定評がありますが、一度実際に見てみたいと思っていましたので、
ゆっくり拝見させていただきました。
それにしても、屋根にも囲まれていない道の真中で織っているので、
雨でも降ったらどうするのだろうかといらぬ心配などしてしまいます。
機織の機自体は、日本などのものと大差はないようです。
コットン素材の先染めにした糸を縦に張り、
横糸に使う糸の色を変えていくことによって柄が織りあがっていきます。
どうやらデザイン図などを見ながら織っていくわけではないようなので、
頭の中にどういった柄を織り上げていくかが叩き込まれているのでしょう。
ゆっくりと横に糸を通していきながら織り上げていくのを見ていると、
本当にその織っている人の思いが織り込まれていくのだということが伝わってくるようです。
織る人の癖などもあるかもしれませんが、それがまた深い味わいとなっていくのですね。
左写真 機織の様子 November 2002 撮影
|