旅行記 タイ編 その7

 タイはシルクをはじめ、織物で有名ですが、一度機織の様子を見てみたいと思っていたところ、思いがけず、街中でのデモンストレーションを見ることができました。
機織の様子 November 2002 撮影

「街中のデモンストレーション」

 Siam Inter-Continental Bangkok」は残念ながらなくなってしまったので、 今回はスカイトレインの「Chit Lom」の目の前にある「Le Meridien President」に泊まることにしました。 このホテルもどこへ行くにも本当に便利な場所です。 近くには「そごう」「ワールドトレードセンター」「伊勢丹」などがあり、どんな買い物にも困りません。
「そごう」のすぐ隣には「Erawan Phum」(エラワン・プーム)というヒンドゥー教の神プラフマーを祀った祠があります。 この祠はタイでもっともご利益があると信じられているため、朝から夜まで参拝者がたえることがなく、にぎわっています。 夜に行ってみたのですが、みんなお供え物を買い求め、厳かにお祈りをしていました。 一角では、願い事が成就したお礼の奉納ダンスが行われているようでした。

 到着した日の夕方、夕食を取りにワールドトレードセンターへ行こうとホテルを出ると、 道路には色々な屋台の店が並んでいます。
 屋台といっても食べ物のお店ではなく、民芸品などを観光客目当てに並べているのですが、 その一角に織機が設置されており、女性が実際に機を織っているのが目に付きました。 商売をしているのではなく、機織のデモンストレーションをおこなっているようです。 シルクやコットンや、タイの織物も定評がありますが、一度実際に見てみたいと思っていましたので、 ゆっくり拝見させていただきました。 それにしても、屋根にも囲まれていない道の真中で織っているので、 雨でも降ったらどうするのだろうかといらぬ心配などしてしまいます。

 機織の機自体は、日本などのものと大差はないようです。 コットン素材の先染めにした糸を縦に張り、 横糸に使う糸の色を変えていくことによって柄が織りあがっていきます。
 どうやらデザイン図などを見ながら織っていくわけではないようなので、 頭の中にどういった柄を織り上げていくかが叩き込まれているのでしょう。 ゆっくりと横に糸を通していきながら織り上げていくのを見ていると、 本当にその織っている人の思いが織り込まれていくのだということが伝わってくるようです。 織る人の癖などもあるかもしれませんが、それがまた深い味わいとなっていくのですね。  左写真 機織の様子 November 2002 撮影

写真 機織の様子 June 2002 撮影    写真 機織の様子 June 2002 撮影   
写真 機織の様子 November 2002 撮影

ラーメン屋さん November 2002 撮影 「おいしいお店」

 あわただしい旅の中でも、その土地のおいしい料理を味わえるのが大きな楽しみです。 タイ料理も色々な種類があり、味付けもそのお店独特の味付けになっています。
色々な国を回っているとその国特有の匂いがあるというのをよく聞きますが、 タイはコリアンダーの匂いが強いのではないかと思います。
タイ料理も個性が強いので、なるべくマイルドな味付けのお店を選ぶようにしていますが、 麺類に関してはどこで食べても結構おいしいと思います。
 以前、取引先の方に奨められたラーメン店があり、 バンコクへ来たときにはできるだけ訪れるようにしています。
ニューロード(チャルン・クルン通り)をGPO(中央郵便局)に向かって北の方向から歩いていき、 途中で右の路地に入ったところにある小さなラーメン屋さんです。 (本当にラーメンだけのお店です。)
麺がバミー(いわゆる中華麺)とセンミー(米から作った極細の麺)の2種類があるだけで、 中に入っているのは、もやしとねぎとそれに魚のすり身が入っているごくシンプルなラーメンです。

 ところが、このラーメン屋さん、毎日お持ち帰りのお客さまを中心にいつも行列ができて結構にぎわっています。 日本と違って、お持ち帰りといっても、麺、スープ、中の具を別々にビニール袋に入れるだけです。 最初見たとき、スープをビニール袋に入れるのには些か驚きました。
 前回来たときは、お昼を少し過ぎた頃に行ったのですが、バミーの方が売り切れになっており、 センミーのほうしか食べられなかったので、 ひょっとするとバミーの方が人気のようですが、手作りのようなので一日に作る量に限界があるようです。 センミーの方も、ビーフンみたいな感じでおいしいのですが、何といっても魚のすり身が抜群です。 柔らかいのですが、弾力があってあっさりしています。ラーメンではなく、このすり身だけの注文もあります。
 今回は、バミーを食べたかったので、お昼前に行きましたが、 お持ち帰りのお客さまがたくさん待っていたので心配でしたが、何とかそれでもぎりぎりでバミーのほうを食べることができました。 中華麺のようでもありますが、少し細めです。量はそれほど多くなく食べやすくなっています。

 トムヤムクンなど日本でもよく知られている料理を食べたいときには、 以前の「The Mango Tree」も人気がありますが、もう一軒、「レモングラス」というお店が好きです。
そういえば、お店の名前にどちらもハーブの名前が使われています。 「レモングラス」は高級デパートの「Emporium」のすぐ東側にあります。 一軒の家を改装したようで、中の造りが中華風だったように思いました。 「The Mango Tree」は地理的条件からか、 ほとんどが日本人のお客さまだったように思いましたが、「レモングラス」は欧米系のお客さまと地元の方が多いように思います。
味付けも、食べやすいあっさり目といった感じでしょうか。 激辛ではないトムヤムクン、海老のすり身の揚げ物、チキンカレー、デザートのフライバナナなど、 行く度に少しづつメニューを変えながら、色々な料理を楽しむのです。  右写真  ラーメン屋さん November 2002 撮影
写真 バミー・ナーム November 2002 撮影    写真 レモングラス November 2002 撮影   
写真 左はラーメン 右はレモングラス November 2002 撮影

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