旅行記 香港編 その1

 雑貨のギフトショーは世界中でだいたい年2回、春と秋にあるのですが、今回は香港のギフトショーを訪れました。めずらしく日程的に少しゆっくりできたので、観光やグルメも楽しみました。
九龍から香港島をのぞむ April 2000 撮影

「香港島へ」

 日本から香港までは飛行機で3時間ほどでつきます。以前、返還前まではよく訪れていたのですがそのころは九龍の「啓徳空港」でした。でも、手狭になったことと、アジアのハブ空港としての規模を備えることから、新しく「香港国際空港(チェクラップコク空港)」が1998開港となっています。 場所は香港最大の離島「ランタオ島」の北側で、滑走路は2本、ターミナルの広さも以前の6倍とさすがの広さです。この日もついた後、入国審査場までどこまでも延々と歩き続けました。

この空港は市内とはかなり離れていますが、空港から市内までの交通機関がとても充実しているので、少しの不便も感じません。鉄道、バス、タクシーなどいろいろありますが、今回は「エアポート・エクスプレス」でまず香港島へ向かうことにしました。
「エアポート・エクスプレス」は香港島まで23分、途中「青衣」と「九龍」に停まりますが、座席はゆったりしていて、その上液晶テレビまでついており観光案内などが流されています。 窓から見える風景はのどかな海から、開発中のビル郡へと移り変わっていきますが、高層ビルが立ち並んでいる様子は少しニューヨークをも思い出させてくれます。 そういえば、香港は地盤が固いので高層ビルがいくら建っても大丈夫などということを聞いたことがあります。
そうこうしているうちに、あっという間に香港島に到着しました。
 左写真 九龍から香港島をのぞむ April 2000 撮影


2階建てトラム April 2000 撮影 「灣仔(Wan Chai)」

 エアポートエクスプレスは香港島の「中環(Central)」につきます。ここは香港経済の中心地で、世界中の主要な銀行の支店が集まっていたり、 大企業のオフィスもかたまっており、一大ビジネス街といった雰囲気です。が、いったんビルの谷間に入るや、高級からそうでないレストラン、ブティック、 超安売りの屋台など何でもありといった顔を見せてくれます。
ホテルはここから少し離れた「灣仔(Wan Chai)」にある「衛蘭軒(ウェズリー)」です。バスなどもありますが、荷物が大きいのでタクシーに乗ることにします。 乗る前に、料金の交渉をし、お釣りをもらえないこともあるので、小銭があるか確認をします。
運転手さんといっても、地理に詳しいとは限りません。この日もホテルの住所を見せると少し首をかしげていたので、大丈夫かなと思ったのですが、ホテルに近づいているはずなのになかなか到着しないので、 見覚えのある建物を見つけながら、こちらから指示したりしてようやくホテルにつきました。なんと言っても中国は漢字ですから、他の国と比べても気分的に楽です。

「灣仔(Wan Chai)」は古くから港町として栄えていましたが、一時さびれていた時期がありました。しかし今や、ウォーターフロントの開発がめざましく、都市開発計画も進行しており、香港の行政、文化、経済の中心地へと変貌しています。 以前来たときから、返還を経てどんどん街も変わっているようです。
ギフトショーの行われる、「H.K.Convention & Exhibition Centre」もホテルから歩いて10分くらいのところにあります。 日本との時差は1時間、まだ午後2時半くらいで、この日はまだギフトショーも始まっていませんが会場まで歩いてみました。
どこへ行っても車は多いですが、ここ香港でもすごい数の車が走っています。特に、バス、トラム、乗合タクシーなど交通機関も充実しているので道路も混み合っています。 それにしても、車体一面に色々な広告が描かれていますが、その色彩の派手さには圧倒されてしまいます。紫カラーのYahooバス、藤色カラーのVAIOバス、赤・黄・緑カラーの出前一丁バスなどなど、見ているだけでも楽しくて全然飽きません。 街を見回すと、看板などもとてもカラフルですから、その色彩の鮮やかさだけを見ているだけでも活気を感じ取れます。

ギフトショーの会場は1997年の中国返還セレモニーも行われた会場です。建物は海に面しており、世界最大のガラスをはめ込んだ館内からのヴィクトリア湾、九龍サイドの眺望はすばらしいものです。 中には、おしゃれなレストランやカフェも多く入っています。

会場を確かめて、この日はお客様から頼まれている時計を買い付けに行くことにして、以前取引のあったメーカと連絡をとってみますと、すぐに行っていいということなので出かけることにしました。  右写真 2階建てトラム April 2000 撮影

灣仔(Wan Chai) April 2000 撮影

「時計の買い付け」

 メーカーは同じ香港島といっても、反対側の「香港仔(Aberdeen)」の近くにあります。バスも出ているのですが、時間も急いでいることなのでタクシーで向かいました。 街中の渋滞は半端ではありませんが、いったん高速道路へ入るや車の数も急に減ってスムーズに進みます。途中野球場や海洋公園が見えたりして、結構ドライブ気分です。
メーカーの住所が近づいてきたのですが、乗り合わせた運転手さんもそれほど地理に詳しくない様子で、何だか同じような場所を回っているようです。 これ以上乗っていても仕方がないようなので、おろしてもらって探すことにしました。もう何年も来ていないのでうろ覚えなのですが、見覚えのある建物などを頼りに、 間違ったビルに何度か上りかけたりもしましたが、何とか無事に着きました。

扉は頑丈な防犯扉のようで、前にはガードマンらしき人も立っているようです。ベルを鳴らして、名前を告げるとすぐに開けてくれましたが、入るやすぐに施錠していました。 アポイントなしで突然訪れても絶対に入れてもらえません。
中は、ショールームというより倉庫のようで、一面に棚が並んでおりありとあらゆる時計が無造作に積まれています。 オーナーはとても気さくな方で、お好きなものをお好きなだけどうぞ・・・という感じで自由に選ばせてくれました。 頼まれている型がありますので、ゆっくりと注意しながら選んでいきました。
ゆっくり時間をかけて選び終わり、いざ支払いの段になって現金の持ち合わせが少ないことに気づきました。トラベラーチェックは持っていたので何とか交渉してそれで支払えることになったのですが、 パスポートの写しを取られたり、おつりもあったのでその為替レートを調べなければならなかったのでずいぶん手間取りました。 それでも、現金しか受け付けてくれないところもあるので、何とか支払いを済ませられたのはよかったほうだと思います。 奥に入ったまま、なかなか出てきてもらえなかったのですが、ようやく支払いも済ませることができました。

荷物はかなり重かったのですが、帰りはバスでゆっくりホテルまで戻りました。
 左写真 灣仔(Wan Chai) April 2000 撮影

写真 出前一丁バス April 2000 撮影    写真 ダイキンバス April 2000 撮影   

写真 Yahooバス April 2000 撮影    写真 サイト宣伝バス April 2000 撮影   
写真 バスあれこれ April 2000 撮影

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