「深夜便」
関空発、1:30分発バンコク行き、深夜便。この便を使うと、早朝にバンコクに着き一日を効率よく使えることから人気の便です。
今回、初めてこの飛行機を使って買い付けに行くことになりました。
22時を回って空港につくと、さすがにどのお店も閉まっていますし人も閑散としています。チェックインをしようにもまだ、カウンターは閉まったままです。
待っている人の中にはベンチなどで寝ている人もいます。少しでも睡眠をとっておこうというわけでしょう。
23時を過ぎた頃にカウンターも開き、チェックインです。ここで、今回ご一緒する、Mr.IとMs.Yと合流しました。
Mr.Iはベテランバイヤーですし、Ms.Yはご自分のブランドを持たれているデザイナーの方です。
チェックインを済ませ、搭乗口へと向かいますが、昼間だと、デューティーフリーもにぎやかに一杯開いているのですが、この時間では一箇所だけが開いているだけです。
買い物を済ませ、眠い目をこすりながら、出発まで今回の旅の打ち合わせなどで時間をつぶしました。
バンコクまでは6時間くらいの飛行時間ですが、今回はひたすら眠るのみです。
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到着は、6時くらいです。日本との時差がちょうど2時間です。曇ってはいましたが、さすがに空港を出るとむっとした暑さを感じます。
一足先に滞在しているMr.Aご夫妻と合流するために、宿泊先のMONTEIN RIVERSIDE HOTELへとタクシーで向かいました。
Mr.Aは本業はアンティーク商品を扱っておられるので、イギリスへいかれることが多いのですが、
タイ料理にはまり、アジアのアンティークを探すかたわらおいしいタイ料理を味わう目的で来られているそうです。
何だか、グルメな旅にもなりそうな予感です。
写真 ワールドトレードセンター前 March 2002 撮影
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タイは、正式名称を「タイ王国」といいます。面積51万4000平方km(日本の約1.4倍)、人口は約6180万人です。
首都はバンコク、立憲君主制をとっています。民族構成は、タイ族が75%の大多数を占め、華人が14%、その他マレー族、クメール族、カレン族などの少数民族から構成されています。宗教は95%、ほぼすべての人々は仏教徒になります。
タイは、熱帯に位置していますので、年間を通じて気温は高いですが、南部のマレー半島、北部山岳地帯、東北部の高原地帯では多少異なっています。
季節は、雨季、乾季、暑期の3つに分けられます。
言語はタイ語ですが、外国人向けの高級ホテルや高級レストランなどではある程度英語も通じます。
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「バンコク市内で」
さあ、買い付けに出発です。ホテルが中心街から少し外れているため、タクシーでの移動となりました。
赤と水色のはでなツートンカラーのタクシーです。窓から眺めていると見えるのは日本車ばかり。
日産、トヨタ、スズキ等など。たまにベンツを見かけたでしょうか。
バンコクもすごい数の車が走っていますが、バスや名物のトゥクトゥク(小型オート三輪)モーターサイ(オートバイタクシー)などが見えます。
トゥクトゥクは昔からダイハツ社製なのだそうです。
交通渋滞の多いバンコクでは、このモーターサイが一番速い乗り物かもしれません。
バンコクは、近代的な高層ビルが林立する大都会ですが、ところどころで建てかけたまま放置されているような建物も見かけられます。
バンコクでもバブルがはじけた後の後遺症が残っているらしいです。
また、伺ったお話ですと、タイの人々も幽霊などの存在など信じているそうで、建築途中で事故などが起こり、続けて何人かの方が亡くなると
何かのたたりがあるのではないかと、工事途中でも人々は手を引いてしまうことがあるのだそうです。そういう建物がそのままの姿で残ってしまうらしいのです。
また、大分以前に、大韓航空機の爆破事件があり、タイの山奥に墜落したことがありましたが、
その時に、焼け残った飛行機から遺品を奪取した人々がいたらしいのですが、
国王自ら、そういうことをすると亡くなった人々のたたりがあるかも知れないので、遺品を返すように説得されたそうですが、
その後、ほとんどの遺品が戻ってきたというのです。
午前中はリバーシティにあるアンティークセンターとシルバーの問屋街を回りました。
右写真 リバーシティ付近 March 2002 撮影
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「一休み」
お昼過ぎにワールドトレードセンターへ行き、その6階にある「タイすき」の専門店(ここは、Mr.Iお奨めのお店です。)へ行きました。
「タイすき」と聞いて、最初、魚のタイを使った料理かと笑い話のような連想をしてしまいましたが、これは「タイ風すき焼き」という意味らしいです。
が、すき焼きとはとてもいいがたく、「タイ風しゃぶしゃぶ」というのがぴったりなのですが・・・。
ここのだしは、大根と鶏肉でとっているそうで、その中につみれ、肉団子、野菜、豆腐、ラーメンなどどんどん入れていきます。日本と同じで、最後におじやを作るとおいしいです。
ちょうど5人いたので、いろいろなものを注文しました。特性のたれもそれほど辛くはなく最後にはだしで薄めていただくとおいしいです。
食事をしながら、おしゃべりも弾んでいたのですが、その時に、今日本でも関心がもたれている「ワークシェアリング」の話題が出ました。
ここ、タイでは、仕事の分業化がはっきりしており、たとえばお手伝いさんでも、一人の人がすべての家事をこなすのではなく、掃除をする人、洗濯をする人、料理を作る人などに分かれます。
さらに、掃除にしても、部屋の中の掃除をする人、庭の掃除をする人、などと細かく分かれているのだそうです。そして、自分の仕事だけをきちんとこなし、その他の仕事は絶対しないのだそうです。
他の人の仕事を取ってはいけないという考え方が徹底しているのでしょう。そういえば、ホテルなどでも、日本よりもっと細かく色々なサービスをする人が分かれて働いているように思います。
写真 タイすき March 2002 撮影
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「買い付け」
一休みして、午後からは本格的な買い付けに入ります。それぞれに探し物はさまざまなので、いっしょに行動せず、待ち合わせの時間を決めて別れました。
それにしても日本からの観光客の方も多いものです。よく知られている市場などでは日本語が飛び交っています。お店の人も片言の日本語を使って親しく話し掛けてきます。
メキシコなどでは、町に一旦出ると英語もほとんど通じず、スペイン語がわからなければ買い付けもままなりませんが、さすがアジアと言うか、買い付けもスムーズに進みます。
商品を探し、値段を尋ね、経費などを計算して採算が合うか計算し、柄や色を選んで商品を買い付けていきます。商品がどんどん増えていくので、知り合いのお店に頼んで預かってもらいます。
同じ商品でも、お店によって値段も違う場合があるので、いろいろな店で見てから決めていきますので時間はあっというまに過ぎていきました。
待ち合わせの時間になって集まると、それぞれ買い出した荷物がすごいのでホテルへ帰ります。
夕食は、やはりMr.Iお奨めの、ガイドブックにもよく載っている「The Mango Tree」へ行きました。
このお店はバッポン通りやタニヤ通りのいわゆる歓楽街の近くにある一軒家のレストランです。門を入ると、タイの伝統音楽を演奏していました。
レストランの中は、本当に日本人の方ばかりで一杯です。思わず、日本のタイ料理のレストランにいるのではないかと錯覚するくらいでした。
このお店の料理は、味もよく洗練されているようで、トムヤムクンにしてもそれほど辛くはありません。見た目も彩りが美しく日本人好みのする料理だと思いました。
夕食をゆっくり堪能したあと、一日の疲れを取ろうということになり、その名もなぜか「有馬温泉」というタイ式マッサージのお店で2時間たっぷりマッサージを受けました。
左足の足裏から始まり、右足へ、背中へとだんだん上の方へ向かっていきます。ソフトな感じで始まるのですが、だんだん強くなっていき最後は結構大技なストレッチングで終了していくという感じです。
始めたのが22:00ですから終わったのは24:00、さすがにマッサージをしている人たちも時々あくびをかみ殺しながら・・・という感じでした。
ホテルへ帰り着いたのはもう日付が変わっていました。次の日も朝早くから買い付けですから早々に休みました。
写真 The Mango Tree March 2002 撮影
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