「ソル・イ・ルナ」
March 2006
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当店の名前、「ソル・イ・ルナ」はスペイン語で「太陽と月」と訳されますが、色々な意味合いがこめられているのです。
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「二面性」
メソアメリカの宗教思想の基本の一つに、対立する二つのものを一組のものとしてとらえ、用いる考え方があります。
このような対立する二つのものには、その二つのものが本質的には相互依存しているという考え方が根本に認められます。
相互依存し補完しあうという、対立する二つといったもののもっともわかりやすい例が男性と女性です。
アステカ人のあいだでは、最高の創造原理は二面性の神「オメテオトル」でした。この自己生殖神のなかには、男性原理と女性原理が合体しているのです。
全能の神オメテオトルはまた、男性の面オメテクートリと女性の面オメシワトルのそれぞれの名前で呼ばれることもあります。
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「対立物としてのソルイルナ」
男性原理・女性原理以外の対立物としては、「生と死」「空と大地」「天頂と天底」「昼と夜」「太陽と月」「火と水」などがあげられます。
こうした一連の組み合わせは、より大きな対立物のグループにまとめられることがあります。片方のグループには、男性、生、空、天頂、昼、太陽、火がまとめられ、
もう片方のグループには、女性、死、大地、天底、夜、月、水がまとめられます。こうした大きな構造的対立は、スペイン人との接触が始まった時期から現代に至るまで、
メソアメリカの宗教体系の中に、つねに明らかに存在しているのです。
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「日蝕の意味をもつソルイルナ」
また、二面性のほかに「ソル・イ・ルナ」は日蝕をあらわしているという説もあります。
古代メキシコでは太陽信仰がありましたので、日食は恐怖でした。日蝕は、太陽、月、地球の3つの天体が一直線に並ぶときに起こりますが、知られている限りメソアメリカではどこでも、日食は太陽が噛み取られることと考えられていたそうです。
アステカ人は、日蝕の間に恐ろしい星の魔物ツィツィミメが大地に降り立ち、人間を食い尽くしてしまうと信じていたそうです。それで、太陽が戻ってこずにツィツィミメが地上に棲みついてしまうのを恐れて、
色白で明るい髪の毛をした人間を捜して太陽への生贄にささげて、自分たちは耳から血を流していたそうです。彼らはまた、日蝕の邪悪な力の機先を制するために、叫んだり楽器を鳴らしたりして騒々しい音をたてていたそうです。
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引用文献 「マヤ・アステカ神話宗教辞典」 東洋書林
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