「イーグル(鷲)」
March 2005
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シルバーアクセサリーなどのモチーフによく使われる「イーグル(鷲)」ですが、神として崇拝された「太陽」に一番近い鳥として大切にされています。
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「国旗の中のイーグル(鷲)」
メキシコの国旗の真中には、サボテンの上に蛇をくわえたイーグル(鷲)が描かれています。これは、アステカの首都建設神話の一場面にあたるといわれています。
メキシコでは、イーグル(鷲)は、太陽の象徴であり、ナワトル語では「昇る鷲(イーグル)」(クアウトレワニトル)と「降りる鷲(イーグル)」(クアウテモック)
といえば、日の出と日没を意味していたそうです。
アステカには太陽にささげられた2つの軍人集団がありましたが、その片方のシンボルが、イーグル(鷲)だったそうです。
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「アステカの首都建設神話」
アステカ族は1116年に起源の地「アストラン」を出てメキシコへ向かったといわれています。その後、長い間流浪の民であったアステカ族が、
ようやく永住の地を定め、その都テノチティトラン(今のメキシコシティ)を建設したのは、1345年のことです。
この都を定めたのは、神であるウィツィロポチトリの神託によるものでした。その神託というのは、
「石の上に生え出たサボテンをさがせ。(このサボテンはノパルサボテン)その上に一羽の非常に美しい鷲が、翼を広げて朝日を浴びているはずである。
その地こそ汝らの町を建設する場所であると思え。その町は、やがて他のすべての都市に君臨し、世界に冠たる名を得るだろう。」
一説によれば、この鷲は、神であるウィツィロポチトリが姿を変えたものだともいわれています。そして、このウィツィロポチトリこそ太陽神なのです。
神託どおりに、アステカ人は町を建設し、次第に勢力を増していき、15世紀にはかなりの強国となり、1521年にスペインに征服されるまでアステカ王国として
繁栄していきます。
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「ネイテブアメリカンにとってのイーグル(鷲)」
インディアンジュエリーにも、イーグル(鷲)がモチーフとなってあらわされています。やはり、ここでも「太陽」が絶対神として信仰の対象になっています。
その太陽の一番近くに飛んでいける、神に一番近い動物としてイーグル(鷲)が大切にされているようです。
部族によっては、特にイーグルフェザー(鷲の羽)に人間の精神を癒す力が備わっていると考えられており、さまざまなヒーリングの儀式に用いられているのだそうです。
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引用文献 「アステカ・マヤの神話」丸善ブックス刊
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