「メキシカンシルバー」 November 2005


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 メキシコ・シティの170km南西にある18世紀の壮麗な建物が立ち並ぶ「タスコ」はシルバーの町として有名ですが、今回はそのタスコの町をご紹介します。
タスコ 「シルバーのパワー」

 ゴールドと対比されるシルバーですが、ゴールドが人間生理の男性的な強さを表していることに対比し、シルバーは本質的に女性らしい性質を持っているといわれています。 ゴールドが太陽の金属なら、シルバーは月の金属というわけです。
 シルバーの癒しの特質は、感受性と直感を高め、精神の気付きを増すといわれています。そして、その人格に滑らかな静けさを運ぶと信じられているのです。
 女性が望みをかなえたいと思ったときには、手の上でシルバーのコインをひっくり返しながら月を見上げるといいといった言い伝えもあるそうです。
「タスコの歴史」  

 タスコの地は、スペインの侵略以前は先住民の住む集落でした。が、1524年から銀鉱脈を探す鉱山技師たちが住みついて、タスコ・ビエホ(旧タスコ)が造られました。 そして、1743年にフランスからやってきた一鉱夫のホセ・デ・ラ・ボルダが大銀鉱脈を発見し、伝説的な「シルバー・ラッシュ」が始まりました。国中からたくさんの人々が集まり、タスコの町の規模も一気に拡大しました。

 一躍大富豪となったボルダは、財産を惜しみなく使って、豪華な寺院や庭園を次々と建設していきました。 今もタスコの中心部にそびえるサンタプリスカ教会もその一つですが、ボルダが「神はボルダに冨を与え、ボルダは神にこれを捧ぐ」という家訓を実行して町に寄贈した、チュリゲレス様式で飾られたとても豪華な教会です。 その教会に向かって左側の建物は、ボルダが住んでいた家ですが、現在は文化センターとなっています。

 しかしタスコの銀鉱脈もいつしか尽き果ててしまい、一時期はすっかり寂れてしまったのですが、1929年にタスコを訪れたアメリカ人のギジェルモ・スプラットリングが1931年に銀細工のための工房を開設し、一時は400人の職人を抱えるほどに繁盛をしました。 彼は、高度な手法や芸術的なデザインをタスコの人々に伝授し再発展の基礎を築き、世界的に有名な銀細工の町として生まれ変わらせたのでした。現在のタスコの銀細工は彼の工房から大きな影響を受けました。
 サンタプリスカ教会の隣には、ギジェルモ・スプラットリングのシルバーコレクションを展示している「ギジェルモ・スプラットリング博物館」も建っていますが、彼がその膨大な利益をつぎ込んで収集したメキシコ古代美術も一緒に展示されています。

 このように栄枯盛衰の歴史を経たタスコも、現在は山間の静かなコロニアル様式の町として海外の人々からも注目されるようになり、銀製品のショップやホテルなども整いメキシコ・シティ周辺の目玉観光地として発展しています。

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