「木琴」 March 2004


 木琴は、ばちで打つ一連の調律された木のバー(棒)から構成されています。このバーは普通は枠の中に置かれて、高音から順番に並べられています。 バーの下にはゆりかご状の箱やひょうたん形の共鳴筒(管)を備えているものが多いようです。木琴は、アフリカ、東南アジアではどこでも見られ、 特に、インドネシアのガムラン合奏では大活躍している楽器です。
バラフォン 「木琴の構造」
 木琴は、「体鳴楽器」(それ自体が鳴る素材で作られた楽器のことです。)に分類されています。 体鳴楽器も、八つの基本形に分類されるのですが、 その中でも木琴は「打たれる」体鳴楽器に分類され、棒やあるいはそれ以外のもので楽器をたたいて音を発生させるのです。
 木琴は色々な音を出しますが、それはバーの長さ、厚み、木の密度によってかわります。バーの長さが長く、厚く、密度が高い素材ほど音は低くなります。 バーの底の部分をけずって音を高くすることも出来ます。
 木琴に共鳴筒(管)をつけた「マリンバ」は、アフリカや東南アジアからアメリカへと伝わっていきました。
「インドネシアの木琴事情」
 木琴のようにバーをたたいて音を出す楽器を、インドネシアでは「ガンバン」と呼ばれています。「ガンバン」にも色々な種類がありますが、 竹(バンブー)のバーで出来ているマリンバもその一つになります。
 竹が豊富なインドネシアでは、竹を素材にした楽器が数多くありますが、「チャルン」という楽器は、共鳴筒つきのバーを並べた竹琴にあたります。 下の写真の右側が「チャルン」の一種で「つりさげ型チャルン」となります。
 バリ島でジャンベなどの楽器を探していた時に、ちょうどこの「チャルン」を見つけて、お店の方にお願いして、試に弾かせていただいたのですが、 「夕焼け小焼けの赤とんぼ・・・」の曲が弾けました。音になおすと、「ド・レ・ミ・ソ・ラ」の5音から構成されているようでした。 竹の音色がとても優しく、なつかしい響きでしたので早速買い付けました。

 また、外観は木琴に似ているメタロフォン(鉄琴)は、木の代わりに金属製のバー(棒)が使われています。インドネシアのジャワ島やバリ島のガムラン合奏などでは、 重要な楽器ですが、色々な種類があります。
  バリ島では、このメタロフォンは「ガンサ・ガンバン」と呼ばれているようで、揺りかご型の共鳴箱が特徴となっています。 共鳴箱の回りはとても精巧に装飾されたものが多いようです。ガムラン合奏で使われるものは大型の物が使われますが、下の写真の左側が小型の「ガンサ・ガンバン」にあたります。 小型でも音色はなかなかでしたので、これも早速買い付けました。
 この他に、「グンデル」と呼ばれている、メタロフォンの種類がありますが、これはそれぞれのバーの下に竹製の共鳴体がついています。

写真 ガンサ・ガンバン December 2003 撮影    写真 チャルン December 2003 撮影   
写真 ガンバン December 2003 撮影

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