「マラカス(ラットル)」
December 2004
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マラカス
楽器の中でも、打楽器はだれでもすぐに音が出せるので、親しみやすい楽器ですが、その中でも人気の高いマラカス(ラットル)のご紹介です。
「振る体鳴楽器」
体鳴楽器は、それ自体が鳴る素材で作られた楽器で、多種多様な方法で音を発します。 この楽器は数千年前、原始人が手拍子、足踏みで取るリズムを強調するために、木、石、骨などを打ち合わせて鳴らしていたのが最初だといわれています。
体鳴楽器には8つの基本形がありますが、それは、叩きつける、踏む、振る、打つ、打ち合わせる、こする、ひっかく、はじくです。 マラカスはその中でも、振る体鳴楽器に分類されます。
振る体鳴楽器にも、ラットル(がらがら)、ジングル(鈴)というよく知られた2種のタイプがありますが、マラカスはラットルの1種になります。
「ラットル」
ラットルは、数千年の間、全世界の原始人の音楽、呪術の儀式に重要な役割を果たしてきました。 最も単純なラットルは、乾燥したひょうたんや、さやに種が入っていてガラガラ音が出るものです。その他、 動物の生皮、木、かご細工、粘土、金属など色々な素材が使われますが、形自体はひょうたんを模倣したものが多いようです。
マラカスの形もひょうたんを模した物と思われますが、ひょうたんラットルは、アメリカとアフリカから始まっているようです。 ひょうたんだけではあまりにも簡素のため、多くは彫り物がほどこされていたり、絵を描いたりして装飾されていました。 その流れからか、木製で作られたものにも表面に美しい絵が描かれているものが多いようです。
「さまざまな素材」
素材としては、多種多様にありますが、タイのサバーなどに見られるような大きな乾燥した種さやなどが一番単純なタイプです。 ひょうたんも天然の植物を使ったものといえます。その他、動物を素材としたものに、ウミガメの甲らで作られたものや、象牙や角で作られたもの、 あるいは、ねずみの皮を袋状にし棒をしばりつけた物など動物の皮をつかったもの、アメリカやアフリカの一重や二重に編まれたかご細工のもの、 そして、中南米の古代インディオ文明に関係が深い、粘土で作られたさまざまな珍しい形のものなど数え上げるときりがありません。 それぞれの素材によって、音色もさまざまに違います。
引用文献 「楽器」マール社刊
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