「トルティージャ(トルティーヤ)入れ」 October 2004


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トルティージャ入れ

 今回は、先月に引き続き、メキシコの食生活とはきれ離せない、「トルティージャ(トルティーヤ)」のお話ですが、トルティージャ(トルティーヤ)を保温する時に使われる入れ物もご紹介したいと思います。
トルティージャ入れ 「朝食にはつきものの」
 メキシコのホテルなどで、朝食をいただく時には、コンチネンタルやアメリカンやメキシカンといったスタイルの中から選ぶのですが、 どれを選んだ場合も、かならずといっていいくらいトルティージャ(トルティーヤ)もついてきます。
 その時のトルティージャ(トルティーヤ)は、いつも、い草やパームなどの植物を編んだ丸いふたつきの籠の中に、白いナプキンに包まれて入っています。 保温や保湿の意味合いもあるようですが、大切に包まれたトルティージャ(トルティーヤ)を取り出していただくのは、おひつに入ったご飯をいただくのを連想させ、 それだけで、味わいがあるように思われます。
 入れ物はナチュラルカラーのシンプルなものから、素材にカラーをつけたカラフルなものまでいろいろなタイプがあります。
「トルティージャ(トルティーヤ)の作り方」
 今回は、トルティージャ(トルティーヤ)の作り方についてもご紹介いたします。が、まずは、焼く前の生地を作らなければなりません。 その生地は、「マサ」と呼ばれています。「マサ」の素はメキシコの白いとうもろこしをひいた粉で「Minsa」(ミンサ)と呼ばれる粉ですが、 これは日本では手に入りにくいため、コーンフラワー(とうもろこし粉)と強力粉を代用するといいようです。

 「材料」
・コーンフラワー   150g
・強力粉        50g
・塩        ひとつまみ
・水     170〜180cc

 「作り方」
@ コーンフラワーと強力粉をふるいにかけてボールに入れ、水を加える。
A 全体をへらなどを使ってざっと混ぜ合わせた後、手のひらで耳たぶくらいのかたさになるまでこねて一つにまとめる。
B 生地を8〜10等分し、ボール状に丸め、1つずつトルティーヤプレスなどにはさんで、均等に力をかけておさえ、薄く均一にのばす。
C 厚めの鉄板またはフライパンを250〜300℃に熱して、のばした生地をのせ、両面を少し色づくように焼き上げる。
D 焼きあがったら、すぐに火から離し、清潔なナプキンなどにはさんで蒸らし、保温する。トルティージャ入れに入れておくのもいいです。

「タコス」
 タコスというのは、トルティージャ(トルティーヤ)に具やソースをはさんで食べるものです。 中にはさむ具は、牛、豚、鶏が一般的ですが、その他に羊や内臓、舌、脳みそ、そしてNopalito(ノパリート-ウチワサボテンの若葉)やかぼちゃの花などの野菜類、 など数え上げたらきりがありません。主には肉類ですが、海岸線に面した地域では海の材料も使われたりします。
 基本的に中に入れる具は、塩味だけのものやソースで煮たものがほとんどです。辛いサルサは別に用意されていて、各人の好みで入れるようになっています。 メキシコの方はすべて辛い料理が好きだと思われている傾向がありますが、辛い味が嫌いな方もいます。
 メキシコの街には至るところに「タケリア」(タコス屋)がありますが、それぞれに工夫を凝らしています。 そして、「Al pastor」(アル・パストール)と呼ばれている、金属棒に薄切り肉を幾重にも重ね、横から火で焙りながら回して焼くスタイルのものは、 日本でも見かけられます。

 このように、メキシコの街では四六時中トルティージャ(トルティーヤ)の香りとタコスの具の入り混じった匂いが漂い、食欲をそそられるのです。


引用文献 「魅力のメキシコ料理」 旭屋出版刊

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