「四つ葉のクローバー」
Nobember 2003
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・四つ葉のクローバー
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子供の頃、クローバー畑で、一生懸命四つ葉のクローバーを探した経験は、誰でも一度はあるのではないでしょうか?
幸運のお守りの中でももっとも有名なものの一つですが、今回はこの「四つ葉のクローバー」にスポットを当ててみました。
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「クローバーの伝来」
クローバーは、日本語では「シロツメクサ」といわれていますが、もともとはヨーロッパ原産の帰化植物です。
江戸時代、弘化3年に、オランダの貿易船が幕府に献上するガラス製品を持ってきた際、そのパッキングに
このクローバーを乾燥させたものを用いていたといわれます。その中に混じっていた種をまいたことから、
わが国に広まったのだそうです。
ツメクサという名前がついたのも、この詰め物に使われていたことから「詰め草」と言う意味で呼ばれたそうです。
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「シャムロック」
このクローバー(シロツメクサ)は学名を「トリフォリウム」(Trifolium)といいますが、これは「三つ葉」という意味です。
クローバーの模様自体は、古来より守護の力を持つものとして知られていました。そして、キリスト教以前の古代ケルトのお守りとしてアイルランドなどで「シャムロック」と呼ばれていました。
その後、アイルランドへキリスト教の福音を伝えるためにやってきた守護聖人である聖パトリックが、異教信仰との融和を図るため、シャムロックの葉が小さな三つ葉になっていることから、
三位一体の教え(信仰、希望、愛)を認めさせたと伝えられています。キリスト教を受け入れたアイルランドでは、このシャムロックを国の象徴として採用しました。
このように、三つ葉のクローバー自体も古来から幸運のシンボルであるといわれていたのでした。
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「四つ葉のクローバー」
三つ葉のクローバーにも、幸運の力を信じられていましたので、それよりもっと珍しい四つ葉のクローバーには、より強い力があると信じられています。
イブはエデンの園から四つ葉のクローバーを持ち出した、という有名な伝説もあります。
四つ葉のクローバーには、色々な種類の象徴的な意味が与えられてきました。一つには、それぞれの葉が信仰、希望、愛、幸運をあらわしていると伝えられています。
また、四つ葉が、それぞれ東西南北をあらわしており、中心では四大守護霊が一つに統べられているという、「世界のシンボル」というとらえられ方もあります。
あるいは、それぞれの葉が、名声、富、誠実な恋人、健康を運んできてくれるという言い伝えもあるそうです。
四つ葉のクローバーを実際に見つけた場合に取る手段もいろいろあるようです。
そっと、靴の中に隠しておくべきだとか、聖書に挟むのが最良の方法だとか。
みなさんは、どのようにされるでしょうか?
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引用文献 「世界お守り大全」東洋書林刊
引用文献 「花の神話と伝説」八坂書房刊
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