「パディージャ」
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パディージャコレクション
今回は、日本ではまだポピュラーではありませんが、メキシコではそのほのぼのとしたあたたかみのある、独特のモチーフが大人気で、 多くのファンをひきつけている「パディージャ」という男性の陶芸家(彫刻家)とその作品をご紹介します。
「パディージャ」
「パディージャ」というのは、First name つまり日本の苗字にあたります。 パディージャさんといったほうが良いかもしれません。
パディージャさんは、メキシコのハリスコ州で生まれました。お父さんが陶芸家だったので、幼い頃から陶芸になじみ、自然に工房で陶芸職人さんたちと一緒に働き始めました。
工房の仕事が忙しくなり、ビジネスとして商品を作りつづけていく中で、パディージャさんは自分だけのオリジナルな作風を模索し続けます。 そして、回りの理解を得て、日本、イタリア、アルゼンチンなどいろいろな国で陶芸の勉強を続け、技術を磨き続けていく中で、現在の作品に共通するオリジナルな作風を見つけました。
1992年、パディージャさんは最初の個展を開き、同じ年に、メキシコの国際陶芸賞の彫刻部門で第1位となります。 そして、その他の賞も受賞していきますが、2000年には再びメキシコの国際陶芸賞を獲得しています。
「工房を訪ねて」
以前にもパディージャさんを訪ねたことはありましたが、今回、事前にアポをとることが出来ず急に訪問することになりました。 メキシコでは昼食を一番大切にするため、午後2時を過ぎると、お店も休憩のため閉まってしまいます。 工房を訪れたのが、3時過ぎくらいだったので、やはり表の扉は閉じられていたのですが、呼び鈴を鳴らしますと、 女性の方が現れたので、工房を見学させてもらえないかとお願いしてみました。 パディージャさんは、食事でお留守だったのですが、こころよく中へ入れてくださって、自由に見せてくださると言われます。
まず、ショールームの方へ行って、並べられている作品を見ていますと、ご本人が戻ってこられました。 前にお会いしたのは何年か前でしたので、覚えていらっしゃるかなと思いながら、名前を告げますと、「オー!」と思い出してくださいました。 日本にも陶芸の勉強のため留学されていたので、日本語も流暢に話され、気軽に自ら工房の案内役を引き受けてくださいました。
陶芸家でもあり、同時に彫刻家でもあるパディージャさんの作品は、ビジネスとしての置物のような小さな作品と、芸術としてのオブジェのような大きな1点ものの作品との2種類に大別されます。 小さい作品は、モールドで大まかな部分を型取りし、細かい部分はすべて手作業で形を整えていきます。 1回目の焼きは、約1000度で20時間くらい焼くそうです。 そのあと、ペインティングと補正をおこないますが、ペインティングの際釉薬も同時に含まれているそうです。 どれもパステルカラーの柔らかい雰囲気でペインティングされ、本焼きに入りますが、約1260度くらいだそうです。 24時間くらいかけて焼き上げ、そのまま窯の中で14時間くらいかけて冷ますのだそうです。 小さな作品の方は、モールドで型取りするため、作業は職人の方たちに任せているようで、パディージャさんご本人は、大きな作品を主に作っていらっしゃるようでした。
ちょうど、新作らしき作品(とうもろこしが一杯入った籠のようなものを背負っている男性)を見つけましたので、 どういうテーマなのか伺ってみますと、ご自分の人生の豊かな実りを表現しているのだということでした。
写真 パディージャ工房 Junuary 2003 撮影
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