「ミュージックボール2」
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・ミュージックボール
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当店の看板商品に成長したミュージックボールですが、実際にどのような工程を経ているのか見てみたいと思っていました。
今回、幸運に工房を見学させていただくことが出来、詳しいお話も聞かせていただきましたので、ご紹介させていただきます。
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「工房を訪ねて」
「ミュージックボールを作っている工房は、メキシコにもいくつかありますが、私たちがオーダーしてるのは、1930年代から
ミュージックボールを専門に作りつづけている一つの工房です。
今のオーナーの方は3代目に当たるそうです。おじいさんの代から作り始めたのだそうです。
日本から、新しいデザインのオーダーをかけたものの、その後連絡が取れなかったため、心配しながらメキシコへついたのですが、
電話で連絡を入れますと、オーダーの商品は出来上がっているとのことだったので、次の日の朝に伺う約束をしました。
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次の日、約束の9:00に工房を訪れました。女性の方がドアを開けてくださったのですが、中は普通のおうちでした。
玄関が待合室のようになっており、ソファが置かれていました。そこで待つように言われましたので、腰掛けて前を見ますと
家族らしい色々な写真が並んでました。
どの写真の方がご本人かな、と思いながら写真を眺めていますと、隣の部屋からオーナーが現れました。
身長はそれほど高くありませんが、恰幅のよい体格の方です。
にこにこととても気さくに挨拶してくださり、こちらからお願いするまでもなく、工房へ行きましょうとおっしゃってくださり、
部屋のすぐ端にあった階段を降り始めましたので、あとについていきました。
階段を下りていくと、ドアがあって、ドアを開けるとそこが工房になっています。
中に入っていくと、5人くらいの男性の職人さんが色々な作業をしていました。
そして、ミュージックボールが出来上がるまでの工程を順を追って説明してくださいました。
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「ミュージックボールの出来上がる過程」
ミュージックボールの素材は、主にアルパカ(胴、亜鉛、ニッケルの合金)とシルバー(925)ですが、
ミュージックボール自体2重構造になっており、中にも切り目の入った球体が入っているのですが、
中の球体に使う素材には、ミュージックボールの奏でる音色を追求した結果、アルパカが最も適しているのだそうです。
シルバーではアルパカほどに繊細なきれいな音は出ないのだそうです。
そういえば、工房の片隅には、アルパカの板の束が置いてあります。
まず、そのアルパカの板を、どんどん半球にくりぬいていく様子を見せてくださいました。
それから、内部に使う半球に切り目をつけていきます。
その切り目のつけ方によって、音色のトーン、音程などといったものが微妙に変わるのだそうです。
それなら、同じ大きさのミュージックボールに、ド、レ・・・といったように音階をつけることも出来るのだろうかと尋ねてみますと、
そういったことも可能だということでした。
さらに、中と外の半球を溶接して球体を作ります。その時に中にやはりアルパカのかけらを入れておくのですが、
その大きさ、形、個数によっても出来上がった音色は随分変わるようです。
そして溶接した直後はまだ真っ黒の玉ですが、
それを研磨することによって、きれいなシルバーの玉が出来上がります。
機械は使うものの、どの工程も職人さんの手によって丁寧になされています。一つ一つが微妙に違った音色になるのも納得できました。
ミュージックボールは溶接され密閉されているので、時間が経つことによって中が酸化するということは少ないでしょうが、
素材自体が金属ということで、金属の自然な変化によって時間が経つことによる音色の変化があるかもしれないということでした。
あくまでもミュージックボールの音色にこだわり、より良い音色を追求していらっしゃる様子が伝わってきました。
一通りミュージックボールが出来る様子を見学させていただいたあと、今度はさっき待たせていただいていた部屋のさらに奥の、
家族の居間になっているところまで連れて行ってくださいました。
ここでは、家族らしき女性が3人ほど、出来上がったミュージックボールの最後の仕上げで、布で丁寧に磨き上げています。
見ると、日本からオーダーしていた種類のようです。
部屋の奥には、他からオーダーされた商品が積まれているようでした。
その中からも、新デザインの商品を何種類か見せてくださり、気に入ったら持って帰ってよいということでした。
オーダーしていた種類の音色を確認し、さらに新デザインの商品からも気に入った音色の種類を選びました。
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