「石の魅力 ターコイズ」
August, 2002
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石には古来から、それぞれ特別な力を持っていると考えられてきました。以前は誕生石についてご紹介しましたが、 その中でも、特に日本人に人気の高い「ターコイズ」(トルコ石)についてお話したいと思います。
「由来」
ターコイズという名前は、色の名前(ターコイズブルー)にも使われているように、その美しいブルーの色が特徴とされる石です。 その名前は、トルコで産出されることではなく、古くからペルシャ(イラン)産がトルコを経由して、あるいはトルコの商人によって地中海方面へ運ばれたことに由来しているのです。
ターコイズの最上質のものはペルシャ(イラン)産ですが、約6000年前から採掘されていたようです。
古代より色々な国で、副葬品として用いられてきたことから、人類とのかかわりの最も古い石の一つだと考えられています。
「メキシコ」
明るい青い色をした不透明な「ターコイズ」は、古代メソアメリカでもっとも尊ばれた石でした。が、メソアメリカではターコイズは産出しません。 そのほとんどは、現在のアメリカはニュー・メキシコ州のセリロス地域から運ばれてきました。
古代メキシコの戦士像には、衣服の一部にターコイズをモザイク状にはめこんでいるようです。そのモザイク状の形は、鏡や先端のとがった冠やあるいは蝶や犬をシンボル化したようなものが多かったようです。 また、ターコイズの鼻飾りは死んだ戦士の魂の象徴でもあったと伝えられています。
同時に、ターコイズはその色合いから、火と一体視されていました。赤色ではなく青色だったのは、炎の中心の色を捉えていたのではないかと考えられています。 シウテクートリという神様は火の神様ですが、同時にターコイズの王でもありました。描かれている絵からは、ターコイズで飾った派手な衣裳をまとっています。
「ネイティブ・アメリカン」
メキシコへも交易によって運ばれていたように、ネイティブ・アメリカンの居住地近くにターコイズの鉱山が集中しています。
ターコイズは水の色と空の色を映すことから、ネイティブ・アメリカンにとっては古来より神聖な石でした。 ナバホの伝説でも、最初の男と最初の女が現れて太陽を創造したのですが、その際に、太陽の周りを丸く削ったターコイズの石で飾ったと伝えられています。 ターコイズは幸運のお守りであり、災いを払う力があると信じられています。 現在でも、ナバホ族の人々は収穫の秋になると、天の恵みに感謝をささげるために、大地に一粒のターコイズを返すそうです。
また、ホピの伝説でも、洪水伝説があるのですがその際、部族の長老たちがターコイズを粉にしたものを固めてボール状にしたものと貝殻を水を治めていた蛇に捧げると、 水が引いていったと伝えられています。
このように、ネイティブ・アメリカンの人々にとって、ターコイズは精神的に深いつながりを持つ特別な石になっているのです。
「パワー」
古くは「視力を守るパワー」、その他「勇気とやる気をつけ、邪悪なものや迫りくる危険から身を守るパワー」があるとされています。 また、「旅の守護石」でもあります。
参考文献 「パワーストーン 百科全書」 中央アート出版社刊
参考文献 「マヤ・アステカ神話宗教辞典」 東洋書林刊
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