「マゲイ」
February, 2002
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下の写真はメキシコの高速道路から撮った写真ですが、左下に生えているのが竜舌蘭です。
メキシコではいたるところでこの植物が見られますが、この竜舌蘭の一種、マゲイは古代メキシコからよく出てくる植物です。
メキシコ高原に自生するマゲイは多様な用途を持つ植物です。
そのトゲは Bloodletting (古代メキシコでは、神々が自身の血を流して人類を創造したと考えられていたので、
人間の血はそのお返しとして神に捧げられていたようなのです。)の道具として使われていたようです。 その分厚い葉肉を持つ葉からは、丈夫な繊維が取れ、ロープや目の粗い布が作られました。 そして、何よりもその樹液(アグアミエル)を発行させた甘い酒「プルケ」が作られたのです。
現在は竜舌蘭から繊維をとるのに工場で機械を使って大量生産しているところもありますが、昔ながらに木の板に竜舌蘭を乗せて、木の棒を使って竜舌蘭を掻いて繊維を取り出す技法を守っている部族もあります。
取り出された繊維はサイザル麻と呼ばれることもあるようですが、そのままで粗布に織られたり、カラフルな色に染められて小物になったり、 エキパルチェアーの時にでてきたように、丈夫なロープとして使われたりします。 最近は工場で量産されることも多いようですが、一方で、地機を使って時間をかけて織っていきます。
当店では、マゲイを座面に使った椅子やショルダーバッグ、手提げバッグなどを扱っています。
また、プルケというのはアルコール飲料で、古代より公的な式典や祭礼で重要な役割を果たしていました。
プルケは比較的弱い酒ですが、メキシコ中央部の人々はしばしば薬草の根を加えて効力を強めていたようです。 プルケはビタミンに富む乳状の液体で、母乳とも同一視されていました。そのため、マゲイの神は女神としてあらわされています。 プルケはほろ酔い気分にさせてくれる芳醇な液体であると同時に、泥酔と不祥事の原因になりやすいと考えられていたようです。(事実、神話の中にプルケを飲みすぎて過ちを犯す神が出てきたりします。)
現在では、テキーラの原料といったほうがわかりやすいでしょう。 テキーラは十八世紀中ごろ、シェラ・マドレ山脈に北、ハリスコ州・テキーラ村にほど近いアマチタリャの地で、 大きな山火事がありました。焼け跡には、真っ黒に焦げた龍舌蘭が一面に散らばっていましたが、芳香な香りが広がっていたのです。 不思議に思った村人が、黒焦げの龍舌蘭のひとつを押しつぶし、中から出てきた茶色の汁をなめてみると上品な甘さがありました。 これをきっかにテキーラが生まれました。
厳密には、テキーラは、竜舌蘭(りゅうぜつらん)の一種であるアカベ・アスール・テキラーナを使用した発酵酒を蒸留したもので、 ハリスコ州、ミチョアカン州、ナヤリット州の一部で生産されたものだけをさします。 その他のものは、ピノスとかメスカルと呼ばれています。
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