第6回目は、日本でも幸せを運ぶ鳥としてファンの多いフクロウに関する商品のご紹介です。
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・インテリア フクロウ
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「フクロウ」
フクロウは、日本では「福籠」「不苦労」「富来労」などのような漢字を当てています。
また「森の守り神」として知性の象徴と考えられたり、ヨーロッパでは、「学問、芸術の女神アテネの聖鳥」として知られているそうです。
「羽を広げたふくろうを見ると良いことに出会う」とか、「目をパッチリ開けたとき世の中をしっかり見つめ、
目を閉じているとき自分の夢を育てている」あるいは、首が360度回転して見通しがきくので商売繁盛につながるなど、
それぞれ、幸せを運ぶ、幸運の意味合いが含まれています。
メキシコをはじめメソアメリカ文明圏の国々でも色々なフクロウが作られています。
植民地時代にスペインから大きな影響を受けていると思われますが、
もともとのこれらの国ではフクロウはどのようにとらえられていたのでしょうか。
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「古代メキシコ」
夜行性でしばしば洞穴や地中の巣穴に住むフクロウは、一般に夜や地底世界と一体視されていました。
色々な遺跡でもフクロウの絵が描かれています。
他の鳥と同様に、フクロウも予兆であり、人間と神々とのあいだの使者と考えられていました。
夜や洞穴との関連で、フクロウは深い死の世界である地底世界との結びつきが特に強かったようです。
アステカの人々はあきらかにフクロウに一種の恐怖心をいだいていたようで、
変身能力のある恐ろしい夜の魔術師のことを「トラカテコロトル」つまり「フクロウ男」とよんでいたようです。
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「古代マヤ」
古代マヤでは、フクロウは豊穣と死の両方に結びつけるというアンビバレント(双価的)な見方をしていたようです。
たとえばムアンフクロウ(幅広で先が鋭くとがったくちばしと、斑紋のある羽を持っています。)
マヤの図像では、ムアンは雨、トウモロコシ、地底世界と一体視されています。雨の神「チャック」もししばしばムアンフクロウと関連する形で描かれているようです。
古典期の図像では、トウモロコシの育成は一般にムアンフクロウを伴った形で描かれています。
また、キチェー・マヤの神聖な書物として有名な「ポポル・ウフ」にもフクロウが登場しますが、ここでは地底世界「シバルバ」の死の神々の手下であり使いとして描かれていますが、
地底世界のおきてを破った「シュキック」という女神が地上へ脱出する際にその手助けもするのです。
このようにフクロウは、メソアメリカ文明の中では相反する二面性を持つ鳥と考えられていたようです。
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「色々なフクロウ」
当店では主にメキシコのフクロウを中心に取り扱っています。おもにトナラの焼き物です。
トナラにはたくさんのメーカーがあります。
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グアダラハラから13Kmいったところに陶器の町トナラがあります。
ここは工房があり、そこで昔ながらの民芸品を売っています。
ここで有名なのがトナラ焼きといわれる陶器です。
グレーをベースとした上にオレンジ、紺色などで鮮やかな彩色が施されています。
また魚や猫などを形どったものも多く作られています。
毎日曜日露天が開かれています。
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引用文献 「マヤ・アステカ神話宗教辞典」 東洋書林刊
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